この記事にたどり着いた方は「業者に見積もりをもらったけど、この価格は妥当?」「灯籠を置きたいけど高そう……」など購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
灯籠は日本の古来からの伝統工芸のため、素材や製造工程によって価格の基準がバラバラで検索してもわかりづらいのが現状です。
そんな方に向けてこの記事は灯籠の素材別の値段の相場、設置に付随する費用、灯籠を安く仕入れるためのポイント、費用を抑えるための具体的な方法を網羅しておりますので最後まで御一読ください。
【種類と素材別】灯籠の値段と特徴を徹底解説
灯籠といえば、神社の境内に立つ背の高い「春日灯籠」や、日本庭園の池のほとりに置かれる「雪見灯籠」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、それらを含めた代表的な灯籠と、その他の人気灯籠について、素材ごとの価格相場を解説していきます。
春日灯籠(伝統的な庭園向け)

春日灯籠は、その格式高いデザインから日本の伝統的な庭園に重厚感を与えます。価格は、使用される石材の種類や、職人の手彫りによる細工の有無によって大きく変動します。
素材 | サイズ(高さ目安) | 価格相場(参考) |
---|---|---|
御影石 | 1.5尺(約45cm) | 10万円〜15万円 |
御影石 | 3尺(約90cm) | 18万円〜50万円 |
御影石 | 5尺(約150cm) | 40万円〜90万円 |
錆石 | 1.5尺(約45cm) | 12万円〜20万円 |
錆石 | 3尺(約90cm) | 30万円〜60万円 |
セメント・樹脂 | 1.5尺(約45cm) | 2万円〜5万円 |
セメント・樹脂 | 3尺(約90cm) | 5万円〜10万円 |
※上記の価格はあくまでも参考目安です。使用する石材の産地や品質、彫刻の有無によって金額は変動します
●参照元サイト:泉石材店 e-ishi.com「天草御領石 春日灯籠」、石材市場 ツボイ「アンティーク春日灯籠」
●設置のポイント
日本の伝統的な庭園や格式高い和風の空間に最適です。高さがあり、笠や火袋に彫刻が施されているため、庭の中心に据えることで風格と重厚感を演出します。
石段の脇や庭木の陰に置くと、庭全体が引き締まります。どっしりとした存在感なので灯籠自体を主役にした庭作りに適しています
一般的には6坪以上(12畳)以上の庭であればバランスよく配置できると言われています。
雪見灯籠(和モダンな庭園向け)

雪見灯籠は、笠が広く平らで、低い位置に設置されることが多いのが特徴です。その名の通り、笠に雪が積もった姿が美しいとされ、水辺や和モダンな庭園によく合います。
素材 | サイズ(笠の幅目安) | 価格相場(参考) |
---|---|---|
御影石 | 1尺(約30cm) | 4万円〜10万円 |
御影石 | 1.5尺(約45cm) | 10万円〜25万円 |
御影石 | 3尺(約90cm) | 25万円〜70万円 |
錆石 | 1尺(約30cm) | 8万円〜15万円 |
錆石 | 1.5尺(約45cm) | 18万円〜40万円 |
セメント・樹脂 | 1尺(約30cm) | 8,000円〜3万円 |
セメント・樹脂 | 1.5尺(約45cm) | 2万円〜6万円 |
※上記の価格はあくまでも参考目安です。使用する石材の産地や品質、彫刻の有無によって金額は変動します
●参照元サイト:苔屋「雪見灯籠 各種」、楽天市場「雪見灯籠(御影石・錆石)」
●設置のポイント
和モダンな庭園や池、水辺の近くに置くのに向いています。笠が広く平らな形をしており、低い位置に設置することで、空間に広がりと落ち着きを与えます。
特に、水面に映る姿や、笠に積もった雪の風情を楽しむのにぴったりです。背が低いので庭全体のバランスを邪魔しにくいのが特徴です。
坪庭や小さめの和モダン庭でも全体に溶け込み、おしゃれな雰囲気を演出できます。
その他の人気灯籠(織部灯籠、置き灯籠など)
織部灯籠(和モダンな庭園向け)

素材 | サイズ(高さ目安) | 価格相場(参考) |
---|---|---|
御影石 | 3尺(約90cm) | 12万円〜30万円 |
御影石 | 5尺(約150cm) | 25万円〜60万円 |
錆石 | 3尺(約90cm) | 15万円〜40万円 |
錆石 | 5尺(約150cm) | 30万円〜80万円 |
※上記の価格はあくまでも参考目安です。使用する石材の産地や品質、彫刻の有無によって金額は変動します
参照元サイト:楽天市場「織部灯籠(御影石・錆石)」、石材市場 ツボイ「アンティーク織部灯籠」
●設置のポイント
織部灯籠は、茶人・古田織部が好んだとされる独特な形状が特徴です。背が高く、細い竿と小さな火袋が庭にアクセントを与え、モダンな和の空間によく映えます。
置き灯籠(坪庭、小庭園、和モダン庭向け)
素材 | サイズ(高さ目安) | 価格相場(参考) |
---|---|---|
御影石 | 高さ30cm前後 | 3万円〜6万円 |
御影石 | 高さ45cm前後 | 6万円〜12万円 |
錆石 | 高さ30cm前後 | 4万円〜8万円 |
錆石 | 高さ45cm前後 | 8万円〜18万円 |
セメント・樹脂 | 高さ30〜40cm | 5千円〜2万円 |
※上記の価格はあくまでも参考目安です。使用する石材の産地や品質、彫刻の有無によって金額は変動します
参照元サイト:株式会社ツボイ: アンティーク風置き灯籠
● 設置のポイント
置き灯籠は、足や竿を地面に差し込まず「据え置くだけ」で設置できる手軽さが特徴です。小型で扱いやすく、玄関先・飛び石の脇・坪庭など限られたスペースでも活躍します。
軽量なセメント・樹脂製は模様替えも簡単、御影石や錆石の本格タイプは庭全体の格調を高めます。
【要確認】灯籠本体以外にかかる費用は?内訳を徹底解説

石灯籠の設置費用は、小型なら本体+施工で約5万円前後、中型以上なら10万円以上、さらにクレーン車が必要な大型灯籠では合計20万円以上になるケースもあります。
灯籠本体以外にかかる費用をわかりやすく解説していきます。
設置工事費用の相場
石灯籠を庭に据える際には、運搬・組立・固定工事が必要です。サイズによって施工費用は変わります。
灯籠サイズ | 設置費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
3尺(約90cm) | 30,000円/基〜 | 運搬・施工費込み |
6尺(約180cm) | 40,000円/基〜 | 重機が必要な場合は別途見積もり |
その他サイズ | 応相談 | 庭の条件・搬入経路により変動 |
※上記の価格はあくまでも参考目安です。
引用元:シグロ石材工業 価格表
業者ごとで変わりますが設置費用は2万円〜5万円程度が目安になります。また設置場所や基礎工事の有無によって大きく変わります。
クレーン車を使う場合の費用
大型の石灯籠や、庭の奥に吊り込むケースではクレーン車が必要になります。上記の設置費用に追加してかかるケースもあります。
クレーンの種類 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
小型クレーン(2t〜3tクラス) | 30,000〜50,000円/日 | オペレーター費込み |
中型クレーン(5t〜10tクラス) | 50,000〜80,000円/日 | 搬入条件により変動 |
半日作業 | 20,000円台〜 | 作業時間で料金が決まる場合あり |
※設置工事費用にクレーン代が含まれていないことも多いため、必ず事前に確認しましょう。
●注意点とポイント
- 費用は「本体+設置+クレーン」で計算するのが基本
- 庭の搬入経路が狭い場合は、クレーンや特殊な搬入方法が必要になり追加費用が発生します。
- 地震対策のために芯棒で固定する施工を選ぶと、安全性が高まりおすすめです。
- 見積もりの際には「本体」「設置費用」「クレーン車費用」が分けて提示されているか確認しましょう。
輸送・運搬にかかる費用
- 近距離配送(同県内・業者のトラック使用)
→ 5,000円〜15,000円程度 - 中距離(数十km圏内)
→ 10,000円〜30,000円程度 - 大型灯籠の運搬(分割できない・重量500kg以上)
→ クレーン付きユニック車を利用し、30,000円〜50,000円以上かかるケースあり - 通販購入の場合
→ 商品代に「送料(運搬費)」として1万円〜数万円加算されることが多い
※石材店の多くは「灯籠本体+設置費用」に近距離運搬を含める場合もありますが、長距離や大型灯籠の運搬は別料金になりやすいです。
費用総額を左右する3つのポイント
燈籠の設置にかかる費用総額を左右する3つのポイントについて、詳しく解説します。
1. 燈籠の重量とサイズ
燈籠のサイズが大きくなり、重さが増すほど、運搬費と設置費が大幅に上がります。
- 小型・軽量の燈籠: 人力で運べるため、トラックから設置場所までの運搬費や人件費を抑えられます。
- 大型・重量級の燈籠: 100kgを超えるような大型の燈籠は、クレーンや複数人の職人による作業が必須となり、費用が跳ね上がります。特に、庭の奥など重機が入れない場所への設置は、さらに高額になります。
2. 設置場所と地盤の状態
設置する場所によって、工事の難易度と費用が変わります。
- 搬入のしやすさ: トラックが横付けできる場所であれば、運搬費や人件費を抑えられます。
- 地盤の安定性: 地面が傾斜していたり、地盤が不安定だったりする場合、燈籠が倒れないように地盤改良や強固な基礎工事が必要となり、費用が加算されます。
3. 付帯工事の有無
燈籠の設置と合わせて行う工事によって、総額が大きく変わります。
- 電気工事: 燈籠に照明を設置する場合、電源を引くための電気配線工事が必要です。配線の長さや通す場所によって費用が変わります。
- 庭の構造物: 燈籠の周りに飛び石や玉砂利、水鉢などを配置する場合、それらの費用も総額に含まれます。
これらのポイントを事前に業者と相談することで、見積もりの内容を正確に把握し、費用を抑える計画を立てることができます。
【予算を抑えたい人へ】灯籠を安く手に入れる方法

灯籠は高価なものですが、いくつかの工夫をすることで費用を抑えることが可能です。
中古品やリサイクル品で探す
専門の石材店やインターネットのオークションサイトでは、中古の灯籠が販売されていることがあります。
新品よりも安価で手に入り、歴史を感じさせる風合いが楽しめるのがメリットです。
また、フリマアプリや掲示板サイト(ジモティーなど)では、無料で譲り受けることもできるので、こまめにチェックしてみるのがおすすめです。
DIYで設置する
小型の灯籠や、セメント・樹脂製の軽量な灯籠であれば、自分で据え付けることも可能です。ただし、重量があるものや、複雑な構造のものは転倒の危険があるため、専門の業者に依頼しましょう。
シンプルなデザインを選ぶ
手彫りや複雑な彫刻が施された灯籠は高価になりがちです。コンクリート製や樹脂製でも、シンプルでおしゃれなデザインの物が多数あります。
さらに、楽天市場やAmazonで送料無料の商品を選ぶことによって、送料分を抑えることができます。
失敗しない!灯籠の購入先と選び方のポイント

どこで灯籠を購入するかによって、価格やサービスは大きく異なります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った購入先を選ぶことをおすすめします。
ホームセンターで買う場合
- メリット: 実物を直接見て購入でき、比較的安価なものが手に入ります。
- デメリット: 種類が少なく、大型の灯籠や専門的なアドバイスは期待できません。
ネット通販(楽天・Amazonなど)で買う場合
- メリット: 多くの種類から選ぶことができ、価格を比較しやすいです。
- デメリット: 実物を見ることができず、写真と実物の色や質感が違うことがあります。
専門店や業者で買う場合
- メリット: 専門家から豊富な知識に基づいたアドバイスをもらえます。設置工事も任せられるため、安心です。
- デメリット: ホームセンターや通販に比べて、価格が高くなる傾向があります。
灯籠を設置するなら見積もり比較することが重要

ここでは複数社の見積もり比較をする重要性とインターネット見積もりサービスを活用して手間をかけず見積依頼する方法を解説します。
見積もりを比較する重要性
一つの業者からの見積もりだけでは、その金額が妥当かどうか判断するのは難しいものです。
複数の業者から相見積もりを取ることで、価格の適正値が把握できます。
また、業者ごとのプランやサービス内容も比較でき、価格交渉もしやすくなるでしょう。
インターネット見積もりサービスがおすすめな理由

インターネットや電話で複数社に見積もりを依頼するのは、想像以上に手間がかかります。特に日本庭園に対応できる業者は数が少なく、お住まいの地域で対応可能な業者を見つけるのは大変な作業です。
そこで活用したいのが、無料で利用できるインターネット見積もりサービス「タウンライフ外構」です。
タウンライフ外構がおすすめな理由
- 入力は3分で完了
簡単な情報を入力するだけで、複数の業者に一括で見積もりを依頼できます。 - 対応可能な業者を自分で選べる
あなたの地域に対応している業者の一覧から、自分で見積もりを依頼する業者を選べます。そのため、複数の業者から勝手に営業メールが届くことはありません。 - お断り代行サービス
見積もりの結果、依頼しない場合でも、タウンライフが代行して業者に断りの連絡を入れてくれます。気まずさを感じることなく、安心して比較検討できます。
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灯籠購入時によくある質問(FAQ)
初めて灯籠の購入を検討する方は、設置方法やメンテナンス方法など分からないことも多く、不安や疑問を抱きがちです。そこで、よくある質問をまとめて解説していきます。
Q1. 灯籠は屋外に置いても長持ちするの?
石材は基本的に耐久性がありますが、御影石と錆石では劣化スピードに差があります。苔や風化を楽しむ人もいれば、劣化を避けたい人もいるため、材質の特徴を理解して選ぶことが大切です。
Q2. 灯籠のお手入れは必要?放置しても大丈夫?
年2〜3回程度の軽い掃除が望ましいです。柔らかいブラシや布で優しく汚れを落とし、苔やカビには中性洗剤を薄めたものをスポンジで軽く擦る。高圧洗浄機は石を傷める恐れがあるので避けるべきです。
Q3. 灯籠に照明を入れることはできる?
→ 電気配線やソーラー式で照明を入れることは可能です。夜間にライトアップすると庭全体の雰囲気が大きく変わりますが、電気工事が必要な場合は追加費用に注意が必要です。
参考サイト:エーシック灯籠用LEDライト
Q4. 小さな庭でも灯籠は置ける?
坪庭やマンションの庭でも「雪見灯籠」「置灯籠」など小型タイプなら設置可能です。圧迫感を避けるため、30cm〜50cm程度のサイズがおすすめです。
Q5. 灯籠は風水的に意味があるの?
東洋の思想では「火袋に明かりを灯すことで邪気を払う」とされ、特に玄関や池の近くに置くと運気を呼び込むといわれています。ただ置く位置によって、気の流れが変わることもありますので慎重に置き場所を決めることが重要です。
参考サイト:庭に植える木と石で家相を改善する!方位別ガーデニングのポイント
Q7. 灯籠の処分方法はどうすればいい?
庭のリフォームや引っ越しで不要になった灯籠は、石材店や造園業者に引き取ってもらえる場合があります。ただし、灯籠は産業廃棄物として扱われることが多いため、自治体の粗大ごみでは処分できないケースが一般的です。
また、サイズによっては掲示板サイト「ジモティー」などを活用し、「自宅まで引き取りに来てくれる方限定」で無料出品する方法もあります。うまくいけば、処分費用をかけずに手放せるでしょう。
灯籠の値段相場のまとめ
この記事を参考にすると。業者から見積を提示された金額が高いか安いかの判断材料になるでしょう。
また、最初から複数の業者から見積もりを取ることによって、スムーズに予算に合わせた灯籠の設置が可能になります。
最後にまとめとして下記の3つのポイントおさらいします。
- 適正価格を把握する
種類や素材ごとの価格相場を把握することで、初めから見積金額の基準が判断できます。 - 費用を抑える
中古品を探したり、シンプルなデザインを選んだりすることで、かしこく予算内で理想の灯籠を見つけられます。 - 失敗しない購入先
ホームセンターやネット通販、専門店それぞれのメリット・デメリットを理解し、あなたに合った購入先を選びましょう。
なるべく予算を抑えるためには、外構業者との上手なお付き合いが必要になります。
皆さんが次のステップに進むためタウンライフ外構を活用して、納得のいく予算であなたがイメージしていた灯籠を設置してください。
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