和モダンな庭の作り方!広さ別レイアウトと素材選びを徹底解説

砂利と灯籠が置かれた和モダン庭の写真に「和モダンな庭の作り方・広さ別レイアウトと素材の選び方を解説」と記事タイトルを中央に乗せた写真 日本庭園の作り方

こんにちは。和の庭と暮らす、運営者の「シンベ」です。

和モダンな庭を作りたいけれど、「何から始めればいいの?」「砂利や庭石、植栽はどう組み合わせればおしゃれになる?」と悩んでいませんか?

和モダン庭は、和風の素材をたくさん使うだけではまとまりません。住宅との調和や余白を意識しながら、庭石や植栽、照明をバランスよく組み合わせることが大切です。

この記事では、和モダン庭の基本から、広さ別のレイアウト、素材選び、DIYと業者の使い分け、費用の目安、失敗しないポイントまで、庭づくりの流れに沿って分かりやすく解説します。

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  1. 和モダンな庭とは?特徴と魅力を解説
    1. 日本庭園との違い
    2. 和モダン庭の魅力
  2. 和モダン庭づくりのポイント
    1. テーマとカラーの統一(木目・黒・緑の配色)
      1. 外壁の色を基準にする
      2. 和とモダンの比率を決める
    2. 必要な要素(石、竹、植栽、照明)
      1. 最初に主役を一つ決める
      2. 背景から整える
      3. 余白も庭の一部として残す
  3. 庭の広さ別プラン例(狭小・普通・広庭)
    1. 1~2坪は主役を一つに絞る
    2. 3~5坪は景色と動線を分ける
    3. 6~10坪は見せ場をつなぐ
    4. 広い庭は管理区画を分ける
  4. 和モダンに合う素材・要素別の選び方
    1. 砂利・敷石
      1. 砂利は乾いた色と濡れた色を確認する
      2. 歩く場所には敷石を組み合わせる
    2. 庭石・飛び石
      1. 景石は数より形を重視する
      2. 飛び石は歩きやすさを優先する
    3. 植栽(樹種例と配置)
      1. 主木は樹形と成長後の大きさで選ぶ
      2. 植え付け直後ではなく数年後を考える
      3. 下草は地面を埋め尽くさない
    4. 竹垣・フェンス
      1. 天然竹と人工素材を使い分ける
      2. 庭全体を囲みすぎない
    5. 照明(3低の光と配置)
      1. 主役を決めてから照明を選ぶ
      2. 昼間の器具の見え方も確認する
      3. 景観照明と安全用照明を分ける
  5. DIYでできる庭仕事・業者に依頼すべき工事
    1. DIYしやすい作業
    2. 業者へ依頼したい工事
    3. ハーフDIYで費用と満足感を両立する
  6. 和モダン庭づくりの費用と予算
    1. 最初に工事範囲を分ける
    2. 費用が高くなりやすい条件
    3. 費用を抑える考え方
  7. よくある失敗例と注意点
    1. 和のアイテムを置きすぎる
    2. 植栽を増やしすぎる
    3. 砂利だけで雑草対策をする
    4. 見た目を優先して歩きにくくなる
    5. 排水を後回しにする
    6. 白い砂利の掃除まで考えていない
    7. 照明を明るくしすぎる
    8. 目隠しで庭を囲みすぎる
  8. 既存の和風庭を和モダンにリフォームする手順
    1. 1.庭の状態と困りごとを整理する
    2. 2.残すもの・移動するもの・撤去するものに分ける
    3. 3.生活動線と管理方法を見直す
    4. 4.現代的な素材を少し加える
    5. 5.撤去と新設の順番を決める
  9. 和モダン庭のQ&A
    1. 和モダンな庭は狭くても作れますか?
    2. 和風になりすぎないコツはありますか?
    3. 手入れの少ない和モダン庭にできますか?
    4. 和モダン庭に花を植えても合いますか?
    5. DIYだけで和モダン庭を完成できますか?
  10. まとめ・和モダンな庭は引き算から始めよう

和モダンな庭とは?特徴と魅力を解説

和モダンな庭と玄関の写真に「和モダンな庭とは?特徴と魅力を解説」と見出しを載せた写真

和モダンな庭とは、日本庭園で使われてきた自然石、砂利、竹、庭木などの和の要素に、直線的な舗装や木調フェンス、コンクリートといった現代的な素材を組み合わせた庭です。

昔ながらの日本庭園をそのまま再現するのではなく、現在の住宅や暮らし方に合わせて、見た目と使いやすさの両方を整える点に特徴があります。

たとえば、白やグレーの外壁を持つ住宅に、御影石、木目調の格子、アオダモやソヨゴを合わせると、和風になりすぎない落ち着いた庭に仕上がります。

反対に、灯籠、つくばい、ししおどし、竹垣、松などを狭い範囲へ一度に集めると、庭だけが昔ながらの和風になり、建物から浮いて見えることもあります。

和モダンな庭は、和とモダンを半分ずつ使う必要はありません。

住宅の外観を基準にしながら、自然石や庭木などの和の要素を少し加えるだけでも、落ち着きのある景色を作れます。

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日本庭園との違い

日本庭園では、池泉庭園、枯山水、茶庭など、歴史の中で受け継がれてきた様式や考え方が重視されます。

一方、和モダン庭は特定の様式に沿うことよりも、住宅のデザイン、庭の広さ、家族の使い方、手入れの負担に合わせて自由に構成します。

日本庭園・和風庭園・和モダン庭の違いを、石組、灯籠、竹垣、植栽、現代住宅との組み合わせで比較した図解
庭の種類主な特徴取り入れやすい住宅向いている人
日本庭園石組、池、枯山水など伝統的な構成を重視する日本家屋、数寄屋住宅、和風住宅伝統的な庭園美を楽しみたい人
和風庭園庭木、灯籠、竹垣などで和の雰囲気を作る瓦屋根の住宅、平屋、和風住宅昔ながらの和の景色を取り入れたい人
和モダン庭和の素材と現代的な色・形・外構を組み合わせるモダン住宅、和モダン住宅、一般的な戸建て使いやすさと和の落ち着きを両立したい人

LIXILの公式情報でも、和モダン庭は、和風の要素に現代的なデザインを組み合わせる庭として紹介されています。住宅との調和を優先し、伝統的な要素を自由に取り入れられる点が魅力です。詳しくはLIXIL公式サイトの和風・和モダンな庭づくりをご確認ください。

和モダン庭の魅力

和モダン庭は、流行の装飾を多く使わず、石、木、植栽などの自然素材を中心に構成するため、年月がたっても印象が変わりにくい点が魅力です。

庭木の葉色や石の濡れた表情、木材の経年変化など、季節や時間によって少しずつ変わる景色を楽しめます。

和モダン庭で得やすいメリットを整理すると、次のとおりです。

和モダン庭のメリット
  • 現代的な住宅にも和の落ち着きを加えやすい
  • 使用する色や素材が少なく、全体をまとめやすい
  • 狭い庭や玄関脇の小さな空間にも取り入れやすい
  • 庭木や自然石を生かし、季節の変化を感じられる
  • 既存の庭石や植栽を再利用しやすい
  • 植栽量を調整すれば、手入れの負担を抑えやすい

ただし、砂利や人工素材を使ったからといって、手入れが完全になくなるわけではありません。落ち葉掃除、雑草の除去、庭木の剪定などは必要になるため、完成後の管理方法まで考えておきましょう。

伝統的な石組や施工の流れを中心に知りたい方は、自宅に合う日本庭園の作り方も参考にしてください。

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和モダン庭づくりのポイント

灯籠と庭石、飛び石で和モダンな中庭の写真に「和モダン庭作りのポイント」と見出しを書いた画像

和モダン庭をおしゃれに見せるには、高価な庭石や珍しい庭木をそろえるより、色、素材、配置に統一感を持たせることが大切です。

庭づくりを始める前に、どこから眺める庭なのか、何を主役にするのかを決めておくと、材料を買いすぎにくくなり、完成後のまとまりもよくなります。

テーマとカラーの統一(木目・黒・緑の配色)

和モダンな庭では、使用する色を3色程度に絞ると、落ち着いた印象にまとめやすくなります。

庭だけで配色を考えるのではなく、外壁、玄関扉、軒天、門柱、カーポート、フェンスなど、すでに住宅に使われている色を確認しましょう。

外壁の色を基準にする

庭の面積よりも建物の外壁の方が視界に入る面積は大きいため、外壁と大きく異なる色を庭へ増やすと、まとまりにくくなります。

住宅の色別に合わせやすい素材を整理すると、次のようになります。

住宅の色合わせやすい砂利・石合わせやすいフェンス庭の印象
白・淡いグレーグレー御影、黒砂利、淡い錆色濃い木目、黒、ダークグレー明るさの中に引き締まりが出る
黒・濃いグレー白御影、淡いグレー、明るい自然石黒、チャコール、明るい木目植栽の緑が映えやすい
ベージュ・アイボリー伊勢砂利、錆砂利、茶系の自然石中間色の木目、ブラウンやわらかく自然な景色になる
木を生かした外観自然石、落ち着いた茶・グレー同系色の木目、黒い格子雑木や下草となじみやすい

白砂利、黒い景石、赤いレンガ、明るい人工木フェンス、色の異なる花を同じ場所へ集めると、一つひとつはおしゃれでも、全体としてはにぎやかに見えます。

色を増やしたい場合は、小さな下草や鉢植えなど、あとから変更しやすい場所へ取り入れると調整しやすくなります。

和とモダンの比率を決める

和モダン庭の雰囲気は、和の要素とモダンな要素の比率で変わります

和の印象を強めたい場合は、自然石、竹垣、モミジ、つくばいなどを中心にします。モダンな印象を強めたい場合は、直線的な平板、木目調フェンス、グレー系の舗装、シンプルな照明を中心にします。

  • 和を強める:自然石、竹、灯籠、モミジ、苔、曲線的な園路
  • モダンを強める:大判平板、格子、コンクリート、黒・グレー、直線的な配置
  • 中間にまとめる:自然石と木目調フェンス、雑木とグレー舗装を組み合わせる

一般的なモダン住宅では、まずモダンな外構を基準にし、庭石や植栽で和を加えると、住宅から庭だけが浮きにくくなります。

和モダン庭の作り方で重要な、外壁・砂利・庭石・木目フェンス・植栽の配色と、和とモダンの比率を示した図解

迷ったときは、住宅7:和の庭3くらいの感覚から始めると整えやすいです。

和の要素は、庭石や植栽であとから追加できます。最初から和風アイテムを詰め込みすぎない方が調整しやすくなります。

小さな庭を少ない材料で整える方法は、シンプルな和モダン庭をおしゃれに仕上げる方法で詳しく紹介しています。

必要な要素(石、竹、植栽、照明)

和モダンな庭は、和風アイテムをたくさん集めれば完成するわけではありません。

最初に庭の主役を一つ決め、地面、背景、植栽、照明を順番に加えると、限られた面積でもまとまりやすくなります。

景石や庭木を主役に、砂利の地面、竹垣の背景、植栽、照明を組み合わせる和モダン庭の作り方と基本要素の図解

最初に主役を一つ決める

主役には、シンボルツリー、景石、水鉢、灯籠など、庭へ入ったときや室内から見たときに最初に目へ入るものを選びます。

主役が決まっていないまま材料を買い始めると、庭石、鉢、照明、植栽が少しずつ増え、何を見せたい庭なのか分かりにくくなります。

要素庭での役割取り入れ方増やしすぎた場合
庭石景色の中心や重心を作る存在感のある石を一つ置き、余白を残す庭が重く見え、歩く場所が狭くなる
砂利地面を整え、素材同士をつなぐ外壁や庭石に合う色を一種類選ぶ色が混ざり、落ち着きがなくなる
植栽高さ、季節感、やわらかさを加える主木、低木、下草の順で考える剪定や落ち葉掃除が増える
竹垣・フェンス背景と目隠しを作る見せたくない場所を中心に設置する圧迫感が出て、風通しも悪くなる
照明夜の庭に陰影と安全性を加える主役と通路を分けて照らす明るさが均一になり、落ち着きがなくなる

背景から整える

庭木や庭石の後ろに、隣家の外壁、給湯器、物置、室外機などが見えると、主役を丁寧に配置しても生活感が目立ちます。

すべてを高いフェンスで隠す必要はありません。主役の後ろだけ格子や竹垣で整えたり、常緑樹を一本置いて視線をやわらげたりする方法もあります。

余白も庭の一部として残す

材料を置いていない場所は、何もしていない空間ではありません。砂利や土、舗装が広く見える余白は、庭石や植栽を引き立てる役割があります。

景石を主役にするなら、すぐ横へ別の大きな石や灯籠を置かず、周囲へ何も置かない範囲を作ります。庭木を主役にするなら、枝先が見える空間を残し、足元へ下草を詰め込みすぎないようにします。

一つ置いたら、少し離れて住宅と庭を一緒に確認してください。

庭の中からだけでなく、道路、玄関、リビングから見ることで、材料の多さや主役の位置を判断しやすくなります。

庭に置くものの種類や配置で迷う場合は、和モダン庭に合うアイテムの選び方も参考になります。

庭の広さ別プラン例(狭小・普通・広庭)

室内から臨む植栽がお生い茂る和風庭の写真に「庭の広さ別・和モダンプラン例」と見出しを載せた写真

和モダン庭は、面積が広いほど作りやすいとは限りません。狭い庭では要素を絞り、広い庭では景色と管理区画を分けることで、まとまりやすくなります。

庭の広さを考えるときは、敷地全体の坪数ではなく、実際に庭として使える範囲を測ってください。建物の出幅、室外機、雨水ます、立水栓、配管などを除くと、使える面積が想像より小さいこともあります。

庭の広さ主役動線植栽量注意点
1~2坪景石、水鉢、小さな庭木のいずれか一つ鑑賞中心にする低木や下草を少量アイテムを置きすぎない
3~5坪シンボルツリーと石の組み合わせ短い園路や飛び石を一本主木1本と低木数株通路を増やしすぎない
6~10坪複数の見せ場をつなぐ玄関・縁側・庭を結ぶ高木・低木・下草を階層的に配置すべてを一度に見せない
10坪以上石組、雑木、水景などを区画ごとに配置日常動線と管理用通路を分ける植栽を集める場所と減らす場所を作る将来の剪定と掃除を考える

1~2坪は主役を一つに絞る

坪庭や建物の脇にある小さなスペースでは、庭木、灯籠、水鉢、庭石をすべて置くと、窮屈に見えます。

1~2坪では、歩く庭ではなく、室内や廊下、浴室、玄関から眺める庭として計画すると、限られた面積を生かしやすくなります。

水鉢を主役にするなら、背景へ黒や木目の格子を置き、足元を砂利と下草で整えます。庭木を主役にするなら、幹の形が見える一本を選び、周囲へ小さな景石を一つ添える程度でも十分です。

1~2坪の狭い和モダン庭で、シンボルツリーや水鉢を一つの主役に絞り、砂利と下草で余白を残す作り方の図解
狭い庭での組み合わせ例
  • アオダモ1本+グレー砂利+小さな景石
  • 水鉢1基+縦格子+セキショウやヤブラン
  • イロハモミジ1本+御影石+低い足元灯
  • ソヨゴ1本+木目調フェンス+白とグレーの砂利

小さな庭では、植物の葉が大きすぎると圧迫感が出やすいため、細い枝や小さな葉を持つ庭木を選ぶと、空間を広く見せやすくなります。

3~5坪は景色と動線を分ける

3~5坪ほどあれば、シンボルツリーや庭石を眺める場所と、人が歩く場所を分けられます。

飛び石や短い園路を一本通し、その横へ主役を置くと、庭の中に視線の流れが生まれます

ただし、通路を複数作ると砂利や植栽の面積が細かく分かれ、庭が小さく見えることがあります。玄関、立水栓、物置など、実際に移動する場所を確認し、動線はできるだけ単純にまとめましょう。

3~5坪では、庭へ入った瞬間にすべてが見える配置より、飛び石を進むにつれて景石や水鉢が少しずつ見える配置の方が奥行きを感じやすくなります。

3~5坪の和モダン庭で、鑑賞する植栽と景石のエリア、歩く飛び石の動線を分けて奥行きを出すレイアウト図

主役を庭の中央へ置くと、周囲に中途半端な空間が残ることがあります。

少し奥や左右へずらし、手前に余白を取ると、庭へ入る視線の流れを作りやすくなります。

6~10坪は見せ場をつなぐ

6~10坪では、玄関側、リビング前、庭の奥など、見る位置によって異なる景色を作れます。

入口に低木、中央にシンボルツリー、奥に竹垣や景石を配置すると、視線が手前から奥へ移り、庭に奥行きが生まれます。

すべての場所から同じ主役が見えるようにする必要はありません。玄関からは植栽、リビングからは景石、庭へ入ると水鉢が見えるなど、位置によって景色を変えると、庭を歩く楽しさも生まれます。

見せ場を複数作る場合でも、石の種類、砂利の色、フェンスの色をそろえ、庭全体に共通する素材を一つ残してください。場所ごとに異なる材料を使うと、別々の庭をつなげたように見えることがあります。

6~10坪の和モダン庭で、玄関の植栽、リビング前の主木と景石、庭奥の水鉢を一本の動線でつなぐ作り方の図解

広い庭は管理区画を分ける

10坪を超える広い庭では、石組、植栽、砂利、芝生、水景などを取り入れやすくなります。一方で、庭全体へ均等に植栽すると、数年後の剪定や落ち葉掃除が大きな負担になります。

広い庭では、鑑賞する区画、家族が使う区画、管理を抑える区画に分けて考えましょう。

  • リビング前:庭木や景石を配置する鑑賞区画
  • 建物際:砂利や舗装を中心にした管理区画
  • 庭の中央:子どもや家族が使える余白
  • 境界沿い:目隠しを兼ねた植栽やフェンス
  • 庭の奥:水鉢、竹垣、灯籠などの見せ場
10坪以上の広い和モダン庭を、鑑賞ゾーン、動線ゾーン、見せ場ゾーン、管理しやすいゾーンに分けた作り方の図解

植栽をまとめる場所と舗装を増やす場所を分けることで、庭全体を緑で埋めなくても、和モダンらしい景色を作れます。

庭の広さにかかわらず、最初に決めたいのはどこから何を見る庭なのかです。

リビング、和室、玄関、縁側など、日常的に見る場所から主役がきれいに見える位置を探してください。

和モダンに合う素材・要素別の選び方

洋風の水盤がある庭に和風の灯籠を置いて和洋折衷な庭の写真に「和モダンに合う素材要素別の選び方」の写真

和モダン庭の印象は、使用する素材の価格よりも、色、形、質感の組み合わせで決まります。

それぞれの素材を単独で選ばず、住宅の外壁や玄関、フェンスとのつながりを見ながら選びましょう。

和モダン庭の作り方で使う砂利・景石・飛び石の違いを、庭の土台、景色の主役、歩く動線という役割別に比較した図解

砂利・敷石

砂利は、庭石や植栽の間をつなぎ、庭全体の背景を作る素材です。面積が広いほど庭の印象に影響するため、色だけでなく、粒の大きさ、形、歩きやすさ、掃除のしやすさまで確認します。

砂利は乾いた色と濡れた色を確認する

自然石の砂利は、乾いているときと雨に濡れたときで色が大きく変わることがあります。

通販の写真や小さな見本だけで決めず、できればサンプルを屋外へ置き、日向、日陰、雨天時の見え方を確認してください。

砂利の特徴
  • 白・淡いグレー
    明るく清潔感がある一方、泥や落ち葉が目立ちやすい
  • 黒・濃いグレー
    庭を引き締めやすい一方、夏場は表面温度が上がりやすい
  • 茶・錆色
    木材や雑木になじみ、汚れが比較的目立ちにくい
  • 複数色が混じる砂利
    自然な印象になり、落ち葉や土汚れになじみやすい

真っ白な砂利は庭を明るく見せますが、土汚れ、苔、落ち葉などが目立ちやすい面があります。掃除の頻度を減らしたい場合は、白一色ではなく、グレーや茶色が少し混じる砂利も選択肢になります。

歩く場所には敷石を組み合わせる

砂利だけの通路は、足が沈んだり、靴へ小石が入ったりすることがあります。

玄関、物置、立水栓など、日常的に歩く場所には、平板、敷石、飛び石などを組み合わせると移動しやすくなります。

ベビーカー、自転車、車いす、台車などが通る場所では、飛び石よりも連続した平板や舗装の方が使いやすい場合があります。

砂利を土の上へ直接敷くだけでは、時間とともに土へ沈んだり、隙間から雑草が生えたりすることがあります。

地面の状態に合わせて整地や防草シートを行い、建物際や配管まわりの納まりも確認してください。

和モダン庭に合わせやすい砂利の種類や敷き方は、和モダンな庭に合うおしゃれな砂利の選び方で詳しく解説しています。

庭石・飛び石

庭石は景色を作るための石、飛び石は歩く動線を作るための石です。見た目が似ていても役割が異なるため、設置する目的を分けて考えます。

景石は数より形を重視する

和モダン庭では、複雑な石組を作らなくても、存在感のある景石を一つ置くだけで景色が引き締まります。

石を複数置く場合は、同じ大きさの石を等間隔に並べず、高さ、向き、地面への入り方に変化を付けます。

ただし、石を不自然に立てたり、安定していない地面へ置いたりすると、転倒や沈下の原因になります。大型の景石は重量が大きく、移動や据え直しも難しいため、専門業者へ相談してください。

飛び石は歩きやすさを優先する

飛び石は、見た目だけでなく、歩幅、石の高さ、滑りにくさを確認する必要があります。

配置には直線、千鳥、緩やかな曲線などがありますが、曲線にすれば必ずおしゃれになるわけではありません。

  • 玄関アプローチ:進行方向が分かりやすい直線や緩やかな千鳥
  • 鑑賞中心の庭:景色へ視線を向ける緩やかな曲線
  • 狭い庭:大きく左右へ振らず、短い距離でまとめる
  • 高齢者が使う庭:間隔を詰め、平坦な敷石も検討する

石の表面が平らでも、雨に濡れると滑りやすくなることがあります。屋外用として使える石材か、表面に滑りにくい加工があるかも確認してください。

飛び石を地面へ置くだけでは、沈みやぐらつきが起きることがあります。

仮置きで歩幅を確認し、下地を整えて石の高さを合わせます。重量がある石や段差の大きい場所は、無理にDIYしないでください。

飛び石の種類、配置、DIYでの下地づくりは、庭を飛び石でおしゃれに演出する方法を参考にしてください。

植栽(樹種例と配置)

和モダン庭では、庭木の本数を増やすより、樹形の美しい木を少数選ぶ方が、すっきりと上品に見えます。

植栽は、主木、背景になる常緑樹、低木、下草の順に考えます。最初に小さな植物をたくさん植えると、あとから主木を植える場所がなくなることがあります。

和モダン庭の植栽を、主木・常緑樹・低木・下草の高さに分け、植えすぎず立体的に配置する作り方を示した図解

主木は樹形と成長後の大きさで選ぶ

主木は、花や紅葉の美しさだけでなく、枝の広がり方、成長速度、落ち葉、日当たりへの適性まで確認します。

役割樹種例特徴配置のポイント
主木イロハモミジ、アオダモ、ヤマボウシ枝や葉に軽さがあり、季節感を出しやすい室内や玄関から見える位置へ一本置く
常緑樹ソヨゴ、アセビ、アオキ冬も葉が残り、庭の骨格を保ちやすい背景や目隠しに必要な範囲へ絞る
低木ドウダンツツジ、ナンテン、ヒイラギナンテン高木の足元へ高さの変化を加えられる一株ずつ散らさず、数株をまとめる
下草ヤブラン、ツワブキ、フッキソウ、セキショウ石と地面の境界をやわらかく見せる石の一部を隠す程度に少量植える

落葉樹だけでは冬に寂しく見え、常緑樹だけでは季節感が弱くなることがあります。主木に落葉樹を使い、背景や足元へ常緑樹を加えると、年間を通して庭の骨格を保ちやすくなります。

植え付け直後ではなく数年後を考える

苗木の状態では隙間が広く見えるため、植栽を追加したくなるかもしれません。しかし、庭木や低木は毎年成長します。

通路のすぐ横、建物の基礎付近、隣地境界へ植える場合は、数年後の枝張りや根の広がりを確認してください。

植栽が増えすぎると、剪定だけでなく、落ち葉掃除、害虫の確認、風通しの確保も必要になります。

下草は地面を埋め尽くさない

下草は庭石の硬さをやわらげ、植栽同士をつなぐ役割があります。

ただし、地面が見えなくなるほど植えると、和モダン庭の余白が失われます。景石の根元、庭木の足元、フェンス際など、植える場所を絞ると管理もしやすくなります。

植物の育ち方は、地域、日当たり、土質、水はけによって変わります。

植物を購入する前に、植える場所の日照時間と成長後の樹高を確認してください。

庭木の特徴や手入れのしやすさを比較したい方は、和風ガーデンに合う庭木の種類一覧もご覧ください。

竹垣・フェンス

竹垣やフェンスは、目隠しだけでなく、庭木や庭石の背景を整える役割があります。

庭の主役の後ろに、隣家の外壁、物置、室外機などが見える場合、背景を整えるだけで庭全体の完成度が上がります。

天然竹と人工素材を使い分ける

天然竹垣は、竹の節や色の変化を楽しめる点が魅力です。一方で、雨や紫外線の影響を受けるため、状態の確認や補修が必要になります。

人工竹垣や木目調フェンスは、天然素材よりも色や形を保ちやすく、現代的な住宅にも合わせやすい素材です。

種類特徴向いている庭注意点
天然竹垣自然な色、節、経年変化を楽しめる和の印象を強めたい庭定期的に劣化や固定部分を確認する
人工竹垣天然竹より手入れを抑えやすい和風と管理性を両立したい庭製品によって色や質感が異なる
木目調フェンスモダン住宅へ合わせやすい和モダン外構、玄関まわり外壁や玄関扉との色合わせが必要
縦格子フェンス光と風を通しながら視線をやわらげる狭い庭、坪庭、玄関脇格子間隔によって目隠し効果が変わる

庭全体を囲みすぎない

道路や隣家からの視線が気になると、庭全体を高いフェンスで囲いたくなります。しかし、高さのあるフェンスを連続させると、圧迫感が出たり、風通しが悪くなったりすることがあります。

視線が入る位置を確認し、主役の後ろ、道路側の一部、隣家の窓と重なる場所など、必要な範囲へ絞って設置する方法もあります。

フェンスだけで完全に隠そうとせず、ソヨゴやアオキなどの植栽を組み合わせると、境界をやわらかく見せられます。

高さのある目隠しフェンスは、風圧を受けやすくなります。

支柱の基礎、設置場所、境界位置などの確認が必要になるため、製品の施工条件は公式サイトをご確認ください。安全性に関わる最終的な判断は専門家にご相談ください。

竹垣の種類や自作方法は、竹垣フェンスを自作で取り入れる方法で詳しく紹介しています。

照明(3低の光と配置)

和モダン庭の照明は、庭全体を昼間のように明るくするより、必要な場所へ低い光を加え、暗がりを残す方が落ち着きます。

低い位置、暖かみのある光、控えめな明るさを意識し、庭木、庭石、壁面などから主役を一つ選んで照らします。

和モダン庭の作り方に合う景観照明・歩行用照明・防犯用照明と、低い位置・暖色・控えめな明るさの使い分け図

主役を決めてから照明を選ぶ

照明器具を先に選ぶのではなく、夜に何を見せたいのかを決めます。

  • 庭木:幹の近くから枝葉へ向けて照らす
  • 庭石:横や斜め前から光を当てて凹凸を見せる
  • 飛び石:足元灯で段差や進行方向を確認しやすくする
  • 格子や竹垣:光を当てて壁面や地面へ影を落とす
  • 水鉢:横から控えめに照らし、水面の反射を生かす

複数の照明で同じものを照らすと、影が薄くなり、立体感が出にくくなることがあります。最初は少ない台数で試し、必要な場所だけ追加してください。

昼間の器具の見え方も確認する

夜の光だけを見て照明器具を選ぶと、昼間に器具や配線が目立つことがあります。

植栽の足元、景石の陰、低い壁の近くなど、昼間の庭で存在感が出にくい場所を選びます。

タカショーの公式情報でも、外構照明では、すべてを明るくするのではなく、見せたい場所を決め、低い位置から照らして陰影を残す考え方が紹介されています。詳しくはタカショー公式サイトの外構ライティング解説をご確認ください。

景観照明と安全用照明を分ける

景観を見せる照明と、玄関や通路を安全に歩くための照明では役割が異なります。

照明の目的照らす場所考え方
景観照明庭木、庭石、格子、壁面主役を絞り、陰影を残す
歩行用照明段差、飛び石、階段、玄関足元を確認できる明るさを確保する
防犯用照明門、建物脇、死角人の動きや侵入しやすい場所を確認する

屋外コンセントの増設や電源配線などは、資格や専門的な施工が必要になる場合があります。

正確な仕様や施工条件は使用する製品の公式サイトをご確認ください。最終的な判断は、電気工事業者や外構業者などの専門家にご相談ください。

照明の位置や光の当て方は、モダンな庭をおしゃれに見せるライトアップ術で詳しく解説しています。

DIYでできる庭仕事・業者に依頼すべき工事

和モダン庭は、すべてをDIYするか、すべてを業者へ任せるかの二択ではありません。

安全に作業できる部分だけDIYし、地面の骨格や重量物を業者へ任せるハーフDIYなら、費用を調整しながら庭づくりへ参加できます。

和モダン庭の作り方で、除草や砂利敷きなどDIYできる作業、業者へ任せる排水・庭石工事、ハーフDIYを比較した図解

DIYしやすい作業

DIYでは、失敗しても比較的やり直しやすく、住宅や隣地へ大きな影響を与えにくい作業から始めます。

  • 庭の清掃や小規模な除草
  • 狭い範囲の防草シート敷き
  • 少量の砂利敷き
  • 下草や小さな低木の植え付け
  • 軽量な飛び石や平板の仮配置
  • 置き型やソーラー式照明の設置
  • 市販の低い竹垣パネルの設置

砂利や石は、一つひとつは持てても、必要量が増えると運搬の負担が大きくなります。購入前に重量と搬入経路を確認し、一度に無理をして運ばないでください。

業者へ依頼したい工事

完成後に見えなくなる地面の下や、重量、安全性、資格が関わる作業は、専門業者へ任せた方が安心です。

作業DIYのしやすさ主な注意点
小規模な除草・清掃取り組みやすい地下茎や根が残ることがある
防草シート・砂利小面積なら取り組みやすい勾配、継ぎ目、端部の処理が必要
下草・低木の植栽比較的取り組みやすい日当たりと成長後の大きさを確認する
軽量な飛び石下地を作れる場合は可能沈み、傾き、滑りに注意する
大型庭石の設置業者向き重機、搬入経路、安定した据え付けが必要
造成・排水改善業者向き勾配を誤ると建物側へ水が流れることがある
土留め・擁壁業者向き強度、安全性、法令の確認が必要
電源工事専門業者向き資格が必要になる施工がある
高木の剪定・伐採業者向き落下、転倒、隣地への影響に注意する

ハーフDIYで費用と満足感を両立する

業者には整地、排水、庭石、舗装など、完成後にやり直しにくい部分を依頼し、植栽や砂利、照明の一部を自分で仕上げる方法があります。

たとえば、次のように分担できます。

  • 業者:不要物の撤去、整地、排水、景石、飛び石の下地
  • 自分:砂利敷き、下草の植え付け、小型照明、鉢植え

工事の途中でDIY部分を追加すると、作業の順番が合わず、仕上げ直しが必要になることがあります。業者へ依頼する場合は、見積もりの段階で自分が作業したい範囲を伝えてください。

工事の途中でDIY部分を追加すると、作業の順番が合わず、仕上げ直しが必要になることがあります。業者へ依頼する場合は、見積もりの段階で自分が作業したい範囲を伝えてください。

DIYする範囲も含めて相談できます

整地や排水は業者、砂利敷きや植栽は自分で行うなど、希望する分担を伝えて外構プランを比較してみましょう。

▶和モダン庭のプランを無料で相談する

DIYの判断基準は、できるかどうかだけではありません。

失敗したときに自分で直せるか、住宅や家族の安全へ影響しないかまで考えて作業を分けましょう。

砂利敷きや植栽はDIYできますが、排水工事や重量のある庭石、フェンスの基礎工事は、仕上がりと安全性を考えて業者へ相談したい部分です。

和モダン庭づくりの費用と予算

白砂利の枯山水と庭池がある和モダン庭の写真に「和モダン庭作りの費用と予算」と見出しを載せた写真

和モダン庭の費用は、庭の面積だけでは決まりません。同じ広さでも、既存物の撤去、地面の状態、搬入経路、使用する石材や庭木によって大きく変わります。

インターネット上の坪単価へ庭の面積を掛けるだけでは、実際の見積もりと合わないことがあります。まずは、何を残し、何を撤去し、何を新しく作るのかを整理しましょう。

最初に工事範囲を分ける

予算を考えるときは、庭全体を一つの工事として見るのではなく、作業別に分けると必要な費用を整理しやすくなります。

工事項目主な内容費用へ影響しやすい条件
撤去庭木、庭石、池、物置、既存舗装重量、数量、搬出経路、処分方法
整地・排水土の高さ調整、残土処分、勾配、排水地盤の状態、水たまり、残土量
舗装・砂利防草シート、砂利、平板、園路面積、材料、下地、運搬距離
石・植栽景石、飛び石、庭木、低木、下草大きさ、重量、樹種、植え付け時期
外構フェンス、竹垣、門柱、照明長さ、高さ、基礎、電源の有無

費用が高くなりやすい条件

材料の価格だけでなく、現場の条件によっても費用は変わります。

  • 庭木、庭石、池など撤去するものが多い
  • 重機やトラックが庭の近くまで入れない
  • 門幅が狭い、階段がある、通路が曲がっている
  • 残土の処分や地面の高さ調整が必要
  • 水たまりがあり、排水改善が必要
  • 大型の天然石や高木を使用する
  • 高いフェンスや門扉など基礎工事が必要
  • 屋外照明の電源や配線を新設する

特に、庭石や庭木は商品価格だけでなく、運搬、重機、設置、処分などの費用が加わることがあります。

費用を抑える考え方

費用を抑えるために、安い材料だけを選ぶと、数年後の補修や交換が増えることがあります。

まずは工事範囲を絞り、既存のものを再利用できないか確認してください。

  • 残せる庭木を剪定して主木として使う
  • 既存の庭石を向きや場所を変えて再利用する
  • 庭全体ではなく、玄関脇やリビング前から整える
  • 植栽を少なくし、成長後に必要な分だけ追加する
  • 下地や排水を業者へ依頼し、仕上げをDIYする
  • 同じ工事範囲で複数社の提案を比較する

自宅に合う和モダン庭の費用を確認したい方へ

庭の費用は、撤去物や排水、搬入経路によって変わります。同じ希望条件を伝え、複数社のプランと見積もりを比較してみましょう。

▶和モダン庭のプランと費用を無料で比較する

予算を抑えるなら、すべてを新しくしないことが大切です。

既存の庭石、飛び石、庭木を再利用し、背景となる砂利やフェンスだけを変える方法もあります。

費用の目安は、地域、敷地条件、施工内容、使用する材料によって変わります。正確な料金や施工条件は各サービスの公式サイトをご確認ください。

大きな工事を進める際は、工事範囲と見積もり項目をそろえたうえで、最終的な判断を造園業者や外構業者などの専門家にご相談ください。

庭の広さ別の費用やDIYと業者施工の違い、維持費については、自宅に日本庭園を作る費用と予算の考え方で詳しく解説しています。

よくある失敗例と注意点

和モダン庭の作り方で注意したい、アイテムや植栽の増やしすぎ、雑草、歩きにくい飛び石、排水、照明の失敗例を示した図解

和モダン庭は、完成直後の見た目だけでなく、数年後の手入れ、歩きやすさ、雨の日の状態まで考えることが大切です。

ここでは、庭を作ったあとに気づきやすい失敗と、計画段階でできる対策を紹介します。

和のアイテムを置きすぎる

灯籠、つくばい、ししおどし、竹垣、庭石を狭い範囲へ集めると、主役が分からなくなります。

庭を見たときに最初に目へ入るものを一つ決め、ほかの要素は主役を引き立てる役割に回します。

すでに複数のアイテムがある場合は、すぐに処分せず、一度庭の外へ移動し、一つずつ戻しながら必要性を確認する方法もあります。

植栽を増やしすぎる

植え付け時には隙間が広く見えても、庭木や低木は成長します。数年後に枝が重なり、日当たりや風通しが悪くなることもあります。

最初は少し寂しく見えるくらいの間隔を取り、必要に応じて鉢植えや一年草で一時的に調整すると、植えすぎを防ぎやすくなります。

砂利だけで雑草対策をする

砂利を直接土の上へ敷いても、時間がたつと砂利の隙間へ土や落ち葉がたまり、雑草が生えることがあります。

地面の状態に合わせて防草シートを併用し、建物際、庭石まわり、配管まわりなどの隙間も丁寧に納めます。

防草シートを使っても雑草を完全になくせるわけではありませんが、根を張る範囲を抑え、草取りの負担を減らしやすくなります。

見た目を優先して歩きにくくなる

飛び石の間隔が広すぎる、石が傾いている、濡れると滑りやすい素材を使うなど、デザインを優先しすぎると日常生活で不便になります。

玄関までの通路は、荷物を持った状態や雨の日も想定してください。高齢者、子ども、ベビーカーなどが通る場合は、平坦な敷石や連続した舗装も検討します。

排水を後回しにする

砂利や石をきれいに配置しても、雨のあとに水がたまると、苔、泥汚れ、植栽の根腐れなどにつながることがあります。

庭へ材料を入れる前に、雨が降った翌日の状態を確認してください。建物側へ水が流れている場合や、長時間水が残る場合は、勾配や排水の見直しが必要です。

白い砂利の掃除まで考えていない

白い砂利は明るく上品ですが、落ち葉、土、苔、花がらなどが目立ちやすい素材です。

落葉樹の真下や土が流れ込みやすい場所では、グレーや茶色が混じる砂利の方が管理しやすいこともあります。

照明を明るくしすぎる

照明を増やしすぎると、庭の陰影が消え、落ち着きにくい空間になります。近隣住宅の窓や道路へ光が向くと、まぶしさの原因にもなります。

防犯に必要な明るさを確保しつつ、景観用の照明は主役を絞って配置します。

目隠しで庭を囲みすぎる

目隠しを優先して高いフェンスで囲むと、庭が暗くなり、風が抜けにくくなる場合があります。

道路や隣家からの視線が入る高さと方向を確認し、フェンス、格子、常緑樹を組み合わせながら必要な範囲だけを隠します。

排水、段差、土留め、重量物、電気工事は、安全や住宅への影響にも関わります。

判断に迷う部分まで無理にDIYせず、現地の状態を確認できる専門家へ相談してください。

既存の和風庭を和モダンにリフォームする手順

白砂の砂利と大きな庭石が3つ置かれた和風庭の写真に「既存の和風庭を和モダンにリフォームする手順」と見出しを載せた写真

古い和風庭を和モダンに変える場合、最初からすべてを撤去する必要はありません。

長い年月を経た庭石や庭木は、新しい材料では出しにくい風合いを持っています。残すもの、移動するもの、撤去するものを分けることで、費用を抑えながら庭の歴史も生かせます。

古い和風庭の庭木や庭石を、残す・移動する・撤去するものに分け、動線と現代素材を加えて和モダン庭へ変える手順図

1.庭の状態と困りごとを整理する

最初に、見た目だけでなく、現在の庭で困っていることを書き出します。

  • 庭木が多く、剪定や落ち葉掃除が大変
  • 庭石や灯籠が多く、歩く場所が狭い
  • 池の掃除や水の管理を続けにくい
  • 段差があり、庭へ出にくい
  • 雑草が多く、庭を使わなくなった
  • 駐車場や自転車置き場を増やしたい

困りごとが明確になると、見た目を変えるだけでなく、暮らしやすさにつながるリフォームを考えやすくなります。

2.残すもの・移動するもの・撤去するものに分ける

庭木、庭石、灯籠、飛び石、池などを、次の3つに分けます。

分類判断の例活用方法
残す状態がよく、住宅や新しい庭に合うそのまま主役として生かす
移動する素材はよいが、現在の位置が使いにくい景石、飛び石、植栽の背景として再配置する
撤去する劣化、破損、管理負担、安全面の問題がある処分または別の場所で再利用を検討する

モミジ、アセビ、ツバキ、マツなどは、剪定や配置の見直しによって、和モダン庭の主役として使えることがあります。

庭石も、すべて処分するのではなく、向きを変える、位置を移す、飛び石や景石として使い直す方法があります。

3.生活動線と管理方法を見直す

昔の庭は鑑賞を中心に作られていても、現在は、洗濯、物置、自転車、駐車場など、庭に求める役割が変わっていることがあります。

玄関、勝手口、立水栓、物置までの移動を確認し、必要な通路を先に確保してください。

庭木を減らす場合も、すべて伐採するのではなく、視線を隠す木、室内から見える木、日陰を作る木など、役割があるものを残すと景色が単調になりません。

4.現代的な素材を少し加える

古い庭石や庭木だけを残すと、昔の庭の印象が強く残ることがあります。

木目調フェンス、グレーの平板、低い照明、落ち着いた砂利などを少量加えると、住宅とのつながりが生まれます。

  • 古い庭石+グレー砂利+黒い格子
  • 既存のモミジ+大判平板+低い足元灯
  • 灯籠+木目調フェンス+植栽を減らした余白
  • 古い飛び石+砂利+直線的な玄関アプローチ

5.撤去と新設の順番を決める

古い庭のリフォームでは、先に新しい砂利や植物を入れると、撤去や重機作業で傷めることがあります。

一般的には、不要物の撤去、整地と排水、庭石や構造物、園路、砂利、植栽、照明の順に進めると作業しやすくなります。

ただし、庭石の大きさ、搬入経路、現場条件によって順番は変わるため、業者へ依頼する場合は施工方法を確認してください。

古い庭のリフォームでは、撤去する量より、残したものをどう見せるかが重要です。

庭石や庭木を一つでも生かせれば、新しい材料だけで作った庭にはない落ち着きを残せます。

古い庭を残しながら整える考え方は、古い庭を和モダンにリフォームする方法で詳しく解説しています。

庭の一部を駐車スペースとして活用する場合は、和モダンな駐車場をおしゃれに整える方法も参考にしてください。

和モダン庭のQ&A

FAQと書かれた四角いブロックの素材写真

最後に、和モダンな庭の作り方を調べている方から、よく聞かれる疑問をまとめます。

庭の広さや住宅の条件によって答えは変わりますが、計画を始めるときの判断材料として参考にしてください。

和モダンな庭は狭くても作れますか?

狭い庭でも作れます。むしろ、主役や素材を絞りやすいため、余白を生かした和モダン庭に向いています。

1~2坪なら、庭木、景石、水鉢のうち一つを主役にし、砂利と下草を少量合わせる方法がおすすめです。

人が歩く必要がない場所では、無理に園路を作らず、室内から眺める坪庭として整える方法もあります。

和風になりすぎないコツはありますか?

外壁や玄関に使われている色を基準にし、直線的な平板、木目調フェンス、グレー系の石材などを組み合わせます。

灯籠や竹垣など、和の印象が強いアイテムは一つに絞ると、現代住宅になじみやすくなります。

和風アイテムを増やすより、自然石と植栽の組み合わせで和を表現すると、モダンな印象を保ちやすくなります。

手入れの少ない和モダン庭にできますか?

植栽を少数に絞り、防草シートと砂利を組み合わせ、剪定しやすい樹種を選ぶことで、管理の負担を抑えやすくなります。

ただし、砂利や人工素材を使っても、落ち葉掃除や雑草の除去が完全になくなるわけではありません。

植物の本数だけでなく、落葉量、成長速度、剪定の頻度まで確認して選ぶことが大切です。

和モダン庭に花を植えても合いますか?

花を取り入れても問題ありません。赤、黄、紫など複数の色を同時に増やさず、白や淡い紫など落ち着いた色を中心にすると、庭になじみやすくなります。

花壇を広く作るより、庭木の足元や水鉢の近くへ少量植えると、季節感を自然に加えられます。

一年草を鉢植えで取り入れれば、季節ごとに色を変えながら、庭の基本レイアウトを崩さずに楽しめます。

DIYだけで和モダン庭を完成できますか?

小規模な砂利敷き、下草の植栽、軽い飛び石、ソーラー照明などはDIYでも取り入れやすい作業です。

大型庭石、排水、造成、土留め、高木、電源工事などは、安全性や仕上がりを考え、専門業者へ依頼する方法が安心です。

庭全体をDIYするのではなく、下地や重量物を業者へ任せ、仕上げへ参加するハーフDIYも検討してみてください。

まとめ・和モダンな庭は引き算から始めよう

Summaryを表す画像

和モダンな庭の作り方で大切なのは、和風のアイテムをたくさん置くことではありません。

住宅に合う色を選び、主役を一つ決め、周囲に余白を残すことで、狭い庭でも落ち着きのある景色を作れます。

まずは、次の順番で庭を確認してみてください。

  1. リビングや玄関など、庭をよく見る場所を決める
  2. 庭木、景石、水鉢などから主役を一つ選ぶ
  3. 外壁に合わせて砂利やフェンスの色を決める
  4. 日常的に歩く動線と管理用の通路を確保する
  5. 雑草対策、排水、地面の高さを確認する
  6. 必要な植栽と照明だけを加える

記事の要点をまとめると、次のとおりです。

  • 外壁や玄関を含めて色を3色程度にまとめる
  • 庭石、庭木、水鉢などから主役を一つ決める
  • 砂利、飛び石、植栽の役割を分ける
  • 庭の広さに合わせて動線と植栽量を調整する
  • 完成直後だけでなく数年後の手入れも考える
  • 既存の庭石や庭木を再利用できないか確認する
  • 重量物や安全に関わる工事は無理をしない

最初から庭全体を完成させる必要はありません。

玄関脇やリビングから見える場所など、日常的に目へ入る小さな範囲から整えると、必要な素材や好みの雰囲気を確認しながら進められます。

自分で配置を決めるのが難しい場合や、撤去、排水、フェンスまで含めて見直したい場合は、庭の現状を専門業者に見てもらい、複数の提案を比較する方法もあります。

相談するときは、残したい庭木や庭石、必要な生活動線、管理にかけられる時間を先に伝えてください。

自宅に合う和モダン庭を具体化してみましょう

庭の広さや残したいもの、希望する雰囲気を伝えることで、自宅に合わせた外構プランを比較できます。

▶和モダン庭のプランを無料で相談する

古い庭の良さを残しながら、現在の住宅や暮らし方に合う形へ少しずつ整えていけば、見るだけでなく、長く使いやすい和モダン庭へ近づけられます。

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