和モダンな庭に映える花のおすすめ10選!植え方のコツも解説!

和モダンの庭に合う和風の花の写真 日本庭園

和モダンな庭に合う花を探している方にとって、植物選びは空間全体の印象を左右する重要な要素です。特に四季を感じられる植栽や、縁起が良いとされる花、手間のかからない多年草などは、和モダンな庭づくりにおいて高い人気を誇ります。

本記事では、「和モダンの庭に花を取り入れたい」と考えている方向けに、季節ごとのおすすめの花や、芝生や砂利との組み合わせ、伝統的な花の意味などを丁寧に解説します。

見た目の美しさはもちろん、育てやすさや管理のしやすさも考慮した実践的な内容となっていますので、初めて和モダンな庭づくりに挑戦する方にもきっと参考になるでしょう。

記事のポイント
  • 四季ごとに合うモダンな庭の花の選び方
  • 和モダンな庭に調和する植物の配色や植栽バランス
  • 縁起が良いとされる植物や避けるべき植物の知識
  • 芝生や砂利、低木との組み合わせによるデザイン術

四季を楽しむ和モダン庭のおすすめの花は?

和モダンの庭に合う花

和モダンな庭を美しく保つには、季節ごとに異なる表情を見せてくれる花を選ぶことが大切です。
まずは、通年を通して庭に取り入れやすいおすすめの花10選を表にまとめてご紹介します。
それぞれの花が持つ特徴や、季節との相性を把握したうえで、植栽プランを考える際の参考にしてください。

和モダン庭におすすめの花10選

花の名前季節特徴育てやすさ備考
シラン紫や白の上品な花日当たりが良ければ花壇の主役にも
ミヤコワスレ淡い紫色で落ち着いた雰囲気切り花にも使える。半日陰向き
シャガ白に紫と橙の模様日陰の庭で映える
アガパンサス紫〜青の涼しげな花芝生や洋風庭との相性が良い
ノウゼンカズラ鮮やかな橙のつる性植物成長が早いためスペースに余裕を
ヤブカンゾウオレンジの大輪でボリューム感あり和風花壇に適し、半日陰でも育つ
シュウメイギク白やピンクの上品な花が風に揺れる明るい日陰でよく育つ
ホトトギス斑点のある独特な花乾燥に注意、やや繊細
フジバカマ優しいピンクの小花で秋の風情を演出アサギマダラを呼ぶ花としても人気
ハツユキカズラ通年白・ピンク・緑が混ざる美しい葉色常緑のカラーリーフとして寄せ植えにも活躍

このあと、春・夏・秋・冬それぞれのシーンに合った花の選び方や、具体的な植栽のポイントについて解説していきます。

春に咲くおすすめの花と和風花壇のつくり方

春に咲く和モダンの庭に合う花を3つ図解にした画像
和の庭と暮らすオリジナル

春は一年の始まりを告げる季節であり、庭に生命感を取り戻すタイミングでもあります。和モダンな庭づくりにおいては、春の花選びと花壇づくりのバランスが重要です。華やかすぎず、自然の中に溶け込むような控えめな美しさを持つ花を選ぶことで、落ち着きと品格のある空間に仕上がります。

和風花壇におすすめの春の花としては、「シラン」や「ミヤコワスレ」、「シャガ」などが挙げられます。これらの花はいずれも控えめな色合いながら、個性的な姿と長めの花期が特徴で、春の庭をやさしく彩ります。シランは紫や白の上品な花を咲かせ、ラン科でありながら育てやすい丈夫さを備えています。日当たりのよい場所に向いており、背景や主役に配置すると美しさが引き立ちます。

一方で日陰の場所には、シャガユキノシタのような湿度を好む多年草が最適です。特にシャガは白地に紫とオレンジの模様が入った個性的な花で、和の風情を醸し出してくれます。草丈にもバリエーションがあるため、高低差を意識しながら植え分けると立体的な花壇になります。

和風花壇をつくる際には、まず「背景・中景・前景」の3層構成を意識することが大切です。背後に低木や常緑樹、中段に多年草、手前にグランドカバーや小花を配置すると、見た目に奥行きが生まれます。また、花壇の縁を石で縁取るとより和モダンらしい印象になります。白玉砂利や伊勢砂利を使って足元を引き締めると、雑草対策にもなり、メンテナンス性も向上します。

気をつけたいのは、あまりに多色・多品種を詰め込みすぎないことです。色数を3〜4色程度に抑え、同系色の濃淡でまとめることで、調和のとれた落ち着きのある空間を演出できます。季節の移ろいを表現しながらも、自然体で美しい、そんな和モダンな春の花壇づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

夏に映える花と芝生・砂利との組み合わせ

夏に咲く和モダンの庭に合う花を3つ図解にした画像
和の庭と暮らすオリジナル

夏の和モダンな庭には、暑さに強く、見た目にも涼やかな花やグリーンの活用がポイントになります。この季節は、日差しが強く植物の蒸れや乾燥に注意が必要なため、手間がかかりすぎない植物選びと、地面材との組み合わせを工夫することが快適な庭づくりにつながります。

まず夏に映えるおすすめの花としては、「アガパンサス」「ノウゼンカズラ」「ヤブカンゾウ」などが挙げられます。アガパンサスは細長い葉とブルー系の花が涼感を与え、洋にも和にもマッチする品種です。背丈がありすぎず、芝生の中にリズムを与えるポイントとしても活躍します。ノウゼンカズラは、石垣やフェンスに這わせることで、立体的な庭を演出できます。

芝生との組み合わせでは、「グラウンドカバー」的な役割を持つ多年草や、芝の緑と相性のよい葉色の植物を取り入れると、季節感が引き立ちます。例えば、芝の間に斑入り葉の「ハツユキカズラ」や「ギボウシ」を植えると、夏の強い日差しの中でも視覚的に涼やかさが生まれます。

砂利との組み合わせにおいては、花とのコントラストを意識しましょう。たとえば、白やグレーの砂利に、紫や青の花を合わせると、お互いの色が引き立ち、清涼感のある空間が完成します。特に白玉砂利は日光を反射して明るい印象をつくり、夜間のライトアップにも適しています。

ただし、夏場は乾燥しやすいため、植物の根元にマルチング材(バークチップやウッドチップ)を敷くと保湿効果が高まり、土の温度も安定します。また、芝や砂利の間に植栽を入れる場合は、水はけと根の広がりに配慮した設計が求められます。

このように考えると、夏の和モダン庭は「素材同士の調和」と「涼しげな印象づくり」が鍵になります。手間をかけすぎず、季節の暑さに逆らわずに楽しむ工夫が、美しい庭づくりにつながります。


秋に彩りを添える花と落葉樹のコーディネート

秋に咲く和モダンの庭に合う花を3つ図解にした画像
和の庭と暮らすオリジナル

秋は色彩の豊かな季節であり、庭に最も深みと風情が宿る時期です。この時期の和モダンな庭づくりでは、花の色合いと落葉樹の紅葉をいかに調和させるかが最大のポイントになります。

秋におすすめの花は、「シュウメイギク」「ホトトギス」「フジバカマ」などです。いずれも派手すぎず、楚々とした趣を感じさせる植物で、和の空間に溶け込みやすい特徴があります。特にシュウメイギクは白や淡いピンクの花を長期間咲かせ、紅葉が始まる前の庭に柔らかい表情を与えてくれます。

このような花々を配置する際には、落葉樹とのバランスを意識しましょう。モミジやドウダンツツジのように、秋に赤く染まる樹木と合わせることで、自然のグラデーションが庭全体に生まれます。背の高い落葉樹の下に、秋咲きの草花を植えると、視線が上下に動き、庭に奥行きが生まれます。

コーディネートにおいては「色の重なり」も重要です。紅葉の赤や橙に対して、花の色をあえて控えめにすることで、より秋らしい情景が強調されます。例えば、白い花のフジバカマや紫系のホトトギスは、紅葉との相性がよく、見た目に落ち着きと上質感が漂います。

ただし、秋は昼夜の寒暖差や風が強くなることもあるため、風にあおられやすい草花は倒れ防止の支柱を添える、または鉢植えにして移動できるようにすると安心です。落葉樹は葉が落ちた後の管理も考えて、掃除のしやすい配置や足元に砂利を敷いておくとメンテナンスがしやすくなります。このような理由から、秋の和モダン庭は「静けさと深み」をテーマに構成すると効果的です。色彩に頼りすぎず、光や影、葉の揺れを楽しむ余白を残すことで、訪れるたびに趣を感じられる空間になるでしょう。

冬でも楽しめる花と常緑低木の活用法

日本水仙の画像
日本水仙の画像 引用:Wikipedia

寒さが厳しくなる冬の季節でも、和モダンな庭に彩りと趣を添える方法はたくさんあります。落葉する樹木が多い中で、常緑低木や冬に咲く花をうまく取り入れることで、景観の寂しさを和らげることができます。

冬でも楽しめる花として特に人気なのが「日本水仙」です。凛とした白い花びらと芳しい香りが特徴で、庭に清々しい空気を運んでくれます。球根植物であるため、植えっぱなしでも毎年開花するのも魅力です。加えて、「シクラメン」は室内外問わず飾ることができ、赤やピンク、白といったカラーバリエーションで冬の寂しげな庭を華やかにしてくれます。

一方、冬の庭に欠かせないのが「常緑低木」です。例えば「ドウダンツツジ」や「マンリョウ」は、葉を落とさないため緑の景観を保てるだけでなく、赤い実をつけて季節感も演出してくれます。ドウダンツツジはコンパクトにまとまりやすく、和モダンな庭のアクセントとしても優秀です。

活用のポイントは、常緑低木を庭の「骨格」として配置し、季節の花をその間に添えるという構成です。これにより、年間を通じて見た目のバランスが崩れにくくなり、冬場でも一定の美観を維持できます。

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さらに、日当たりの少ない季節でも明るく見せる工夫として、白砂利や石材との組み合わせも効果的です。

ただし、冬の植物は根が傷みやすいため、水やりは控えめにしつつ、強い霜を避けるような環境づくりも大切です。軒下や建物の陰など、自然に守られた場所に植えると安心でしょう。

このように、冬でも美しく保てる庭づくりは、植物の性質と配置の工夫次第で十分可能です。冬の寒さの中にも、静かな生命力を感じる空間を目指してみてください。

ほったらかしでも毎年咲く丈夫な多年草とは

ヒューケラの花
ヒューケラ 引用:みんなの趣味園芸

手間をかけずに美しい庭を保ちたいと考える方にとって、「ほったらかしでも咲く多年草」は強い味方になります。特に和モダンな庭においては、自然の風合いを大切にしつつも、管理のしやすさが重視される傾向にあります。

丈夫な多年草としておすすめなのは、「ヒューケラ」や「シラン」、「アジュガ」などの植物です。これらは一度植えれば根付いたまま毎年花を咲かせ、冬越しにも強いため、頻繁な手入れが不要です。ヒューケラはカラーリーフとしても優れており、葉の色味だけで一年中庭に彩りを与えてくれます。

特に「シラン」はラン科に属しながらも栽培が容易で、日陰でもよく育ちます。紫や白のシンプルな花が春から初夏にかけて咲き、庭の奥ゆかしい風情を演出します。花壇の縁や石の間などに植えると、自然に見えるレイアウトが実現します。

また、「アジュガ」は地面を這うように広がる性質があり、グラウンドカバーとしても活躍します。春になると紫や青の小さな花を密集して咲かせ、芝生の代わりに使えるほどです。和風の石組みや玉砂利とも調和しやすく、モダンな空間に溶け込むデザイン性も評価されています。

これらの多年草は共通して「強健であること」「環境に適応しやすいこと」「植え替えの頻度が少なくて済むこと」が魅力です。ただし、雑草と混ざってしまうことがあるため、初期段階ではしっかりと区画を整えておくと後々の管理がぐっと楽になります。

日々の水やりや肥料の手間を最小限にしつつも、季節の移ろいを感じられる庭にしたい方には、多年草の導入は非常におすすめです。自然体で美しく、ゆったりと時が流れる和モダンの庭にぴったりの植物と言えるでしょう。

和モダンな庭に花を取り入れる際のポイントと注意点

和風の花の画像
  • 和モダンな庭に合う植物の選び方と配色のコツ
  • 庭に植えて縁起の良い花で運気を高めるアイデア
  • 邪気を払うとされる日本の伝統的な花とは
  • 庭に絶対に植えてはいけない植物とは何か
  • 人気の庭木と花のバランスを考えた植栽の工夫

和モダンな庭に合う植物の選び方と配色のコツ

和モダンな庭づくりにおいて、植物の選び方は全体の雰囲気を大きく左右します。ナチュラルでありながらも洗練された印象を持たせるためには、色・形・質感の調和を考えた植栽計画が欠かせません。

まず、植物の選び方ですが、「直線よりも自然な曲線を活かせる種類」を選ぶと和モダンらしい空気感が出ます。たとえば、風にそよぐススキやユキヤナギのような柔らかなシルエットの植物は、無機質な空間を和らげ、自然との一体感を生み出します。一方で、葉の形や質感がユニークなヒューケラやギボウシは、現代的な庭にも調和する便利な存在です。

配色の面では、強い色を多用するよりも、落ち着いた色合いを基調にするのが基本です。白、緑、淡いピンクや紫などをベースにし、アクセントとして赤や黄色を一点投入する方法がバランスを取りやすいでしょう。これにより派手になりすぎず、自然な品の良さを感じさせる配色になります。

また、葉色の違いも活かすと効果的です。たとえば、濃緑の葉と斑入りの葉を交互に配置することで、花が少ない時期でも庭全体にリズム感が生まれます。特に冬季などは花の数が限られるため、リーフプランツの活用が庭の表情づけにおいて重要になります。

植栽における配置のコツとしては、「高低差」を意識することが挙げられます。背の高い植物を背景に、段階的に低い植物を前景へ配置すると、視覚的に奥行きのある空間が完成します。これは狭いスペースでも広く見せるテクニックとして非常に有効です。

ただし、植物を詰め込みすぎると風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。植え付けの際は成長後のサイズを見越した間隔を取るようにしましょう。

このように、和モダンの庭は植物の一つひとつが空間全体の印象を左右します。派手さを抑え、細部に気を配ることで、静けさと洗練が共存する美しい庭が実現できるのです。

庭に植えて縁起の良い花で運気を高めるアイデア

センリョウの花の写真
センリョウの花 引用:Wikipedia

和モダンな庭において、見た目の美しさだけでなく「縁起」を意識した植栽は、日々の暮らしに良い気を取り入れるための大切な工夫です。植物には古来よりさまざまな意味が込められており、縁起の良いとされる花を庭に取り入れることで、季節ごとの楽しみとともに運気を高めることができます。

例えば、千両(センリョウ)や万両(マンリョウ)は、その名の通り「富」や「繁栄」を象徴する植物として知られています。特に冬場に赤い実をつけることから、お正月の飾りとしても定番であり、家の守り神として玄関近くに植える方も多く見られます。

また、梅の花も縁起の良い花のひとつです。厳しい寒さの中で凛と咲くその姿から「忍耐」や「成功」、「出世」を連想させる花とされ、新しい始まりの象徴ともいえるでしょう。春先に花が咲くため、新年を迎える時期にぴったりの存在です。

さらに、南天(ナンテン)は「難を転ずる」と書くように、厄除けの意味合いが込められています。赤い実が鮮やかで見た目にも美しく、常緑性があるため、年間を通して庭の色どりを維持する役割も果たしてくれます。

こうした縁起の良い植物を植える際には、単体で植えるよりも石や砂利との組み合わせで“見せ場”を作るのがポイントです。目立つ場所に配置することで運気アップの象徴となり、来客へのおもてなしの意味合いも加わります。特に玄関アプローチや飛び石の脇など、視線が集まりやすい場所がおすすめです。

植栽は見た目のデザイン性だけでなく、意味を込めることで庭にストーリーが生まれます。毎日を過ごす空間に縁起の良い植物を取り入れて、心地よく前向きな日常を育んでみてください。

邪気を払うとされる日本の伝統的な花とは?

日本には古くから、邪気を払う力があるとされる植物がいくつも存在しています。和モダンな庭にそうした伝統的な花を取り入れることで、単なる装飾を超えた意味を持たせることができます。

代表的なのが「」です。菊は中国から伝わり、日本では長寿や邪気払いの象徴として古来より大切にされてきました。とくに白や黄色の菊は、清らかさや神聖さを表すとされ、お正月や神事などの場でも使われます。また、花持ちが良いため、長く楽しめるのも魅力です。

水仙」も邪気を払うとされる花のひとつです。寒い冬に凛と咲く姿には、強さと清らかさが宿ると考えられています。とくに日本水仙は、香りが良く、清浄な空間を作り出す効果も期待されることから、玄関まわりやリビング前の庭に植えると運気が上がるとされています。

そして「南天」は、前述のように「難を転ずる」とされ、魔除けの意味でも広く知られています。赤い実の色には魔を祓う力があると信じられ、家の鬼門の方角に植えることで災厄除けになるともいわれています。

こうした花や植物を取り入れる際には、単に並べるのではなく、それぞれの意味に応じた配置が大切です。たとえば、玄関の左右に対で植える、家の裏側にそっと植えるなど、風水の考え方を取り入れるのも一案でしょう。

邪気を払い、家族の健康や繁栄を願う意味を込めた庭づくりは、日本人らしい奥ゆかしさを感じさせてくれます。見た目の美しさだけでなく、心まで整えてくれる空間を意識してみてはいかがでしょうか。

庭に絶対に植えてはいけない植物とは何か

一見すると美しい植物でも、庭に植えるには注意が必要な種類があります。和モダンな庭ではとくに、景観だけでなく安全性や維持のしやすさも大切な要素です。そのため「植えてはいけない植物」を知っておくことは、理想の庭をつくるうえでとても重要です。

まず代表的なのが「ミント類」などの繁殖力が非常に強い植物です。香りがよく、見た目も爽やかで一見魅力的ですが、地下茎でどんどん広がる性質があるため、他の植物を圧迫し、思い通りの庭のバランスを崩してしまうことがあります。小さなスペースでの管理には不向きです。

また「ニワトコ」や「トリカブト」などの有毒植物も避けるべきです。特に小さなお子様やペットがいる家庭では、誤って触れたり口に入れたりすると大きな事故につながる可能性があるため、安全面で大きなリスクを抱えることになります。

さらに「クズ」や「スギナ」のように根が非常に深く広がる植物も注意が必要です。一度植えてしまうと完全に取り除くことが難しく、除去作業に手間も費用もかかるため、初心者には向きません。見た目には自然な雰囲気を演出できますが、管理の手間を考慮するとおすすめできません。

このような植物を知らずに取り入れてしまうと、最初は良くても後になって後悔するケースが少なくありません。植える前に「繁殖力」「毒性」「根の広がり」などの情報を事前に確認しておくことで、安心して庭づくりを楽しむことができます。

人気の庭木と花のバランスを考えた植栽の工夫

和モダンな庭では、庭木と草花の組み合わせによって全体の雰囲気が大きく左右されます。見た目の美しさだけでなく、メンテナンス性や季節感を考えたバランスの良い植栽が求められます。

まず基本となるのが、シンボルツリーとなる庭木の選定です。たとえば「アオダモ」「ヤマボウシ」「ドウダンツツジ」などは、樹形が美しく、四季折々に表情を変えるため、和モダンの庭にふさわしい存在です。背の高い木は空間に立体感を与え、視線を引き上げる効果があります。

その下層には、草花や低木を配置して高低差をつけると、自然なリズムが生まれます。春にはミヤコワスレやシラン、夏にはアガパンサスやギボウシ、秋にはリンドウやフジバカマなど、季節に応じた草花を取り入れることで、年間を通じて変化のある庭になります。

配色にも気を配るとより一層効果的です。葉の色味や花のトーンを統一させることで、全体が調和し、和の落ち着きある雰囲気を損なわずにすみます。赤や黄色などの強い色はアクセントとして限定的に使うと良いでしょう。

また、植栽を詰め込みすぎないことも大切なポイントです。余白を生かすことで素材の一つひとつが引き立ち、庭に「間(ま)」が生まれます。必要以上に植えないことでメンテナンスも楽になり、庭全体のバランスも整いやすくなります。このように、人気の庭木と草花をうまく組み合わせることで、和モダン庭園の魅力がさらに引き立ちます。植物同士が共鳴しあい、四季を通じて美しく変化する空間を目指しましょう。

和モダンな庭にぴったりな花の選び方と育て方まとめ

  • 和モダン庭には落ち着いた色合いと控えめな花姿の植物が似合う
  • 春はミツマタやシランなど、柔らかく明るい花が映える
  • 夏にはアガパンサスやヤブランが芝や砂利と好相性
  • 秋はドウダンツツジやリンドウなど、紅葉と共に彩る花を選ぶ
  • 冬は南天や葉牡丹など、常緑や実物で色彩を補う
  • ほったらかしでも咲く多年草は初心者に最適
  • 配色は緑をベースに白・紫・黄をポイントで加えると調和しやすい
  • 千両や万両などの実ものは縁起物として人気
  • 水仙や菊など、邪気払いの意味を持つ花もおすすめ
  • 繁殖力の強すぎる植物は庭の管理を難しくする
  • 有毒植物は子どもやペットのいる家庭では避けるべき
  • 庭木と草花は高低差を意識して配置すると美しい
  • 人気の庭木にはヤマボウシやコデマリが含まれる
  • グランドカバーにはフッキソウやツワブキが適している
  • 植え付け場所の日照条件によって選ぶ植物は変えるべき

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