玄関ドアを引き戸にして和モダンな外観を演出したいと考えていませんか。
和モダンの玄関は、伝統的な趣と現代的な機能性を兼ね備えたデザインが魅力です。
玄関アプローチや玄関ポーチにもこだわれば、家全体の印象をぐっと引き上げることができます。
この記事では、和モダンに似合う玄関ドアの選び方をはじめ、引き戸サイズの基礎知識、玄関タイルの選び方まで幅広く解説。
さらに、玄関ドア・引き戸の価格相場やリフォーム費用の目安、リフォーム助成金の活用方法についても詳しくご紹介します。
また、玄関ドアを引き戸にする際に気をつけたいデメリットとその対策についても触れています。
和モダン住宅を美しく、そして快適に仕上げたい方に向けた、後悔しない玄関リフォームガイドです。
ぜひ参考にしてみてください。
- 和モダン住宅に調和する玄関ドア・引き戸の選び方
- 引き戸のサイズやデザインが与える外観への影響
- 玄関ドア・引き戸リフォームの費用や価格相場
- 引き戸のデメリットとその対策方法
玄関ドアを引き戸にして和モダンの外観を演出!
- 和モダンに似合う玄関ドアの選び方
- 純和風と和モダンの違いとは
- 和モダンな玄関アプローチの作り方
- 和モダンな玄関ポーチで印象アップ
- 和モダンに映える玄関タイル選び
和モダンに似合う玄関ドアの選び方

和モダン住宅に調和する玄関ドアを選ぶ際には、デザインと素材選びが重要です。
モダンな要素を取り入れつつ、伝統美を損なわないバランスが求められます。
まず意識したいのは、木材や石材といった自然素材を使用したデザインです。
これらの素材は、和モダンが持つ落ち着きと品格を引き立ててくれます。
さらに、格子デザインやスリット窓を取り入れた玄関ドアを選ぶことで、和の趣を残しながらも現代的な印象をプラスできます。
例えば、シンプルな縦格子の引き戸は、和モダンの外観にぴったりです。
格子の間隔を広くすることで、モダンさを際立たせる効果が期待できます。
逆に、細かい格子はより伝統的な雰囲気を強調します。このとき注意したいのは、装飾を過剰にしないことです。
あくまでも素材の風合いや直線的なデザインを活かすことで、洗練された印象を保ちます。
また、カラー選びにも気を配りましょう。ブラックやダークブラウンといった落ち着いた色味を基調にすることで、和モダン特有の重厚感と静けさが際立ちます。
そこに、アクセントとして金属の取っ手や小窓を加えれば、さらに現代的なニュアンスが加わります。
このように考えると、和モダンにふさわしい玄関ドアを選ぶには、自然素材の質感を活かしながら、シンプルで洗練されたデザインを重視することが成功の鍵になります。
純和風と和モダンの違いとは

純和風と和モダンは、見た目は似ているようで実は大きく異なります。それぞれの特徴を理解することは、住宅全体のデザインを考えるうえで非常に重要です。
まず純和風とは、古くから日本に伝わる伝統的な建築様式に基づいたデザインです。
木材や土壁、瓦屋根といった自然素材を用い、庭や縁側を取り入れることで、自然と調和した空間を作り出します。
シンメトリーを意識した配置や、直線的なデザインも純和風住宅の特徴です。
一方で、和モダンはこれら伝統的な要素をベースにしつつ、現代的なデザインや機能性を融合させたスタイルです。
例えば、ガラスやコンクリートを使用して開放感を演出したり、最新の断熱・防犯性能を備えた設備を取り入れたりします。
ここで大きな違いとなるのが、生活スタイルへの適応です。純和風は伝統を重んじ、昔ながらの生活様式を色濃く残しています。
対して和モダンは、現代のライフスタイルに合わせて機能性や快適さを重視している点が特徴です。
また、色使いにも違いが見られます。純和風は自然の色をそのまま取り入れた控えめな配色が中心ですが、
和モダンではそこにモノトーンやアクセントカラーを組み合わせ、より洗練された印象を与えます。
つまり、どれだけ伝統に寄り添うか、それとも現代的なエッセンスを加えるか。そのバランスの違いが、純和風と和モダンを分けるポイントなのです。
和モダンな玄関アプローチの作り方

和モダンの魅力を引き立てるためには、玄関アプローチのデザインにこだわることが大切です。
ここで意識したいのは、自然素材と直線的なラインを活かしたシンプルな設計です。
まず、アプローチに使う素材としては、天然石や洗い出しコンクリートがよく選ばれます。
特に自然石は、色味や質感に個性があり、和モダン特有の落ち着きと風格を演出してくれます。
形状に関しては、無駄な曲線を排し、直線的なラインでアプローチを設計すると、洗練された印象を与えることができます。
さらに、植栽の取り入れ方にも工夫が必要です。低木や苔を使い、全体に奥行きと静けさを持たせましょう。
例えば、モミジやソヨゴなど、季節感を感じさせる樹木をポイントに配置すると、四季折々の変化を楽しめる空間になります。
照明も和モダンアプローチの仕上げに欠かせません。足元を優しく照らす間接照明や、和風デザインのガーデンライトを使うことで、夜の景観も美しく演出できます。
このように、素材・ライン・植栽・照明の4つをバランスよく組み合わせることで、和モダンな玄関アプローチが完成します。
無理に装飾を加えず、シンプルながらも上質な空間づくりを目指しましょう。
和モダンな玄関ポーチで印象アップ

玄関ポーチは、訪れる人が最初に目にする場所です。
ここに和モダンのエッセンスを取り入れることで、家全体の印象をぐっと高めることができます。
和モダンな玄関ポーチを作るためには、まず素材の選定が重要です。
軒天や柱に天然木を使ったり、漆喰壁や黒やグレーといった落ち着いた色合いを取り入れると、伝統的な和の美しさと現代的なセンスが両立します。
また、引き戸を採用することで、さらに和モダンらしさが強調されます。
縦格子のデザインやスリット窓を取り入れた引き戸は、シンプルでありながら存在感があり、玄関全体の雰囲気を引き締めてくれます。
さらに、ポーチの床材にはタイルや石材を選び、マットな質感や自然な色合いを意識すると、より統一感のあるデザインになります。
タイルは雨の日でも滑りにくいタイプを選ぶと、安全性も確保できるためおすすめです。
照明は温かみのある間接照明を選び、夜間の表情も演出しましょう。明るすぎず、柔らかい光で玄関を照らすと、上品で落ち着いた印象を与えることができます。
こうして素材・色・形にこだわることで、シンプルながらも格調高い和モダンな玄関ポーチが実現します。
家全体の第一印象をアップさせたいなら、細部まで意識したポーチづくりが欠かせません。
和モダンに映える玄関タイル選び

和モダンの魅力を最大限に引き立てるためには、玄関タイルの選び方が非常に重要です。
玄関は家の第一印象を決める場所であり、タイル一つで空間全体の雰囲気が大きく変わります。
まず注目したいのは、色の選定です。落ち着いたベージュ系やチャコールグレー、ブラックなどの自然色が、和モダンの空気感によくなじみます。
特に濃淡を抑えたアースカラーは、周囲の自然素材とも相性が良く、控えめながら存在感のある仕上がりが期待できます。
次に、タイルの質感にも目を向けましょう。マット調や石目調のタイルは、和モダン特有のしっとりとした高級感を演出してくれます。
艶のあるタイルは華やかさを出す一方で、和モダンの静けさを損なうことがあるため、控えめな質感を選ぶのがポイントです。
また、サイズ選びも大切な要素の一つです。大判タイルを採用することで目地が減り、空間がより広く見える効果があります。
シンプルなデザインの中に、静かな存在感を持たせたいと考えるなら、大きめのタイルを選ぶとよいでしょう。
このように、色・質感・サイズをバランスよく選びながら、控えめでありながらも上質な玄関空間を作ることが、和モダンに映えるタイル選びの基本です
玄関ドアを引き戸にして和モダンへリフォーム!

- 玄関ドア・引き戸サイズの種類と選び方
- 玄関ドア・引き戸の価格相場を解説
- 玄関ドアを引き戸にリフォームする費用の目安
- 助成金を活用して賢くリフォーム
- 玄関ドアを引き戸にするデメリットと対策
玄関ドア・引き戸サイズの種類と選び方

玄関ドアや引き戸のサイズは、デザインだけでなく、暮らしやすさにも直結する重要な要素です。
適切なサイズを選ぶことで、和モダンのデザイン性と日常の利便性を両立できます。
【玄関ドア・引き戸サイズの目安】
- 袖付き2枚引き込み戸:横幅約1800mm〜 × 高さ約2200mm〜
- 片開きドア:横幅約740mm × 高さ約2300mm
- 親子ドア(片袖付き):横幅約1190mm × 高さ約2300mm
- 両開きドア:横幅約1650mm × 高さ約2300mm
- 引き戸(標準サイズ):横幅約1650mm × 高さ約2200mm
選び方のポイントは、玄関周りのスペースと生活スタイルを考慮することです。
例えば、車いすやベビーカーを使う家庭なら、開口部が広く取れる引き戸タイプが適しています。
引き戸は横にスライドするため、開閉スペースを取らず、コンパクトな玄関でも動線がスムーズになります。
一方で、親子ドアは普段は片側だけを使い、荷物の搬入時など必要に応じて広げられるので、柔軟な使い方が可能です。
広いポーチがある住宅には、堂々とした両開きドアも選択肢に入ります。
このように、玄関ドアや引き戸のサイズは、デザイン面だけでなく、日常の使いやすさにも直結します。
購入前には玄関周りの寸法をしっかりと確認し、ドア枠のサイズだけでなく、有効開口幅も意識して選ぶことが大切です。
玄関ドア・引き戸の価格相場を解説

玄関ドアや引き戸のリフォームを検討する際、最初に気になるのが価格帯です。
事前に相場を知っておくことで、予算計画が立てやすくなります。
玄関ドアの価格は、デザインや機能によって幅があります。
【玄関ドア・引き戸の価格目安】
- 標準的な引き戸(シンプルデザイン):20万円〜30万円程度
- 高機能片開きドア(断熱・防犯強化):50万円以上
- 高機能引き戸(格子デザイン・袖付き):60万〜80万円
- スマートキー・断熱仕様オプション追加:約10万〜20万円アップ
標準的な引き戸(シンプルデザイン):20万円から30万円前後程度が主流です。(参照元:株式会社Midori)
価格.COMのネット販売されている場合ですとシンプルモデルで10万円以下の引き戸も散見されます。
断熱性や防犯性能が高いモデルを選ぶと、50万円を超えるケースもあります。
一方、引き戸の場合は、サイズが大きくなるため価格も上がる傾向にあります。
シンプルなデザインなら30万円前後ですが、格子デザインや袖付きタイプ、断熱仕様になると60万円から80万円ほどになることも珍しくありません。
また、素材によっても価格に差が出ます。アルミ製は比較的リーズナブルですが、木製や高級鋼板製になると価格が上昇します。
機能面では、スマートキーや自動施錠機能が付くと、追加費用が発生する点にも注意が必要です。
このように、玄関ドアや引き戸の価格は、選ぶデザインや性能、素材によって大きく変わります。
事前に製品ごとの特性を理解し、必要な機能を絞り込んだうえで選ぶことが、賢いリフォームへの第一歩です。
玄関ドアを引き戸にリフォームする費用の目安

玄関ドアを引き戸にリフォームする場合、どれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。実際の工事内容によって金額は前後しますが、おおよその目安はつけておきたいところです。
玄関の引き戸のリフォームにかかる費用の相場は「30〜50万円」です。
リショップナビ参照
内容 費用相場 引き戸本体代 13〜35万円 工事費 6~30万円
※間口変更を伴う場合、高額になりやすいです。
一般的なリフォームでは、玄関ドアから引き戸への交換工事で、30万円から50万円程度が相場とされています。これは、製品代と工事費の合計です。
グレードの高い引き戸を選ぶと、さらに10万円から20万円ほど上乗せになることもあります。
工事内容には、古いドアの撤去、新しい引き戸の設置、枠周りの補修や調整作業が含まれます。
特に、開口部のサイズ変更が必要な場合は、追加工事費が発生するため注意が必要です。
開口を広げる工事になると、10万円から30万円程度の追加費用が見込まれます。
また、断熱性能や防犯性能を高めたい場合は、オプション仕様を選ぶことが多く、その分コストもアップします。
たとえば、二重ガラス仕様やスマートロック付きの引き戸は、標準モデルに比べて10%から20%程度価格が上がる傾向です。
こうして見ると、リフォーム費用は製品選びと工事内容によって大きく変わります。
あらかじめ複数の業者から見積もりを取ることで、予算に合ったプランを見つけやすくなります。
助成金を活用して賢くリフォーム

玄関ドアを引き戸にリフォームする際、費用面が心配な方も多いかもしれません。
そこで注目したいのが、国や自治体が提供するリフォーム向けの助成金制度です。
現在、国土交通省が推進する「住宅省エネ2025キャンペーン」などでは、玄関ドアの断熱リフォームに対する補助金が用意されています。
この制度を活用すれば、ドアの交換費用の一部が補助され、リフォーム費用の負担を大きく減らすことが可能です。
対象となるのは、断熱性能が一定基準を満たした製品への交換工事です。
たとえば、断熱性能の高い引き戸に交換する場合、1戸あたり数万円から最大で20万円程度の補助金が受け取れるケースもあります。
さらに、地方自治体でも独自のリフォーム支援制度を設けている場合があり、国の制度と併用できることもあります。
これには、耐震改修やバリアフリー改修とセットで申請できるパターンも含まれています。
助成金の申請には、事前に対象工事かどうかの確認と、書類の準備が必要です。
申請は施工業者が代行してくれることが多いため、リフォームを依頼する際に助成金対応の可否を確認しておくと安心です。
このように、助成金を上手に活用することで、玄関ドアリフォームのハードルはぐっと下がります。
まずは、自分が住む地域の制度も含め、利用できる支援策をしっかり調べておきましょう。
玄関ドアを引き戸にするデメリットと対策

玄関ドアを引き戸にすることで得られるメリットは多いですが、同時にいくつかのデメリットも存在します。事前にこれらを理解しておくことが、満足のいくリフォームにつながります。
まず挙げられるのは、防犯性の問題です。引き戸は構造上、施錠箇所が少ないとこじ開けられやすい面があります。
ただし、現在の引き戸製品には複数のロック機構やスマートキーシステムが搭載されているものが多く、対策次第で高い防犯性能を確保できます。
次に、気密性と断熱性も課題となることがあります。引き戸は開閉の仕組みから、開き戸に比べて隙間が生じやすい傾向にあります。
しかし、最近では二重構造の引き戸や、気密パッキンを採用した高断熱モデルも登場しており、住宅性能を落とさずに引き戸を選ぶことが可能です。
さらに、設置スペースにも注意が必要です。引き戸はスライドさせるため、壁側に十分な引き込みスペースが必要となります。
リフォーム時には、建物の構造や寸法を確認し、スムーズな開閉ができるか事前にチェックしておきましょう。
このように、玄関ドアを引き戸にする際には、防犯性・気密性・設置スペースの3点に注意を払い、それぞれに合った対策を講じることが大切です。
しっかりと準備をしておけば、和モダンにふさわしい快適な玄関空間を手に入れることができるでしょう。
玄関ドアを引き戸にして和モダンな外観を叶えるためのまとめ
- 自然素材を活かした玄関ドアが和モダンに適している
- 縦格子デザインの引き戸は伝統とモダンを両立できる
- 落ち着いた色味の玄関タイルが空間に調和を生む
- 直線を基調としたアプローチ設計で洗練された印象を与える
- 天然木や漆喰を使った玄関ポーチが高級感を演出する
- 引き戸サイズは居住スタイルとスペースに応じて選定する
- 玄関ドア・引き戸の価格は機能性と素材で大きく異なる
- リフォーム費用の相場は施工範囲によって決まる
- リフォーム助成金を活用すればコスト負担を抑えられる
- 引き戸のデメリットは防犯性と気密性に注意が必要である
- スマートロック付き引き戸で防犯対策が可能である
- 高断熱モデルの引き戸で快適な室内環境を維持できる
- 植栽を取り入れることでアプローチに季節感を演出できる
- 間接照明を設置して玄関周りの夜景を引き立てられる
- 素材とデザインの統一感が和モダン外観の完成度を高める
コメント