こんにちは。和の庭と暮らす運営者のシンベです。
庭木で目隠しをしたいと思っても
「おしゃれに見える?」
「手入れが楽な木は?」
「日陰でも育つ?」
「虫がつきにくい?」
など、気になることが一気に出てきますよね。
この記事では、和風・和モダンの庭になじみやすい庭木で目隠し向きの常緑樹を10種にしぼって紹介し、種類一覧と比較表で整理します。
さらに、高さ2mを目安にした植え方、生垣に向く木、価格感や耐寒性の考え方まで、あなたの庭条件に合わせて選べるようにまとめます。
- 庭木で目隠し向きの常緑樹10選と特徴
- 一覧と比較表でわかる選び分け
- 日陰・虫・手入れなど悩み別の選び方
- 高さ2mや生垣で失敗しないコツ
庭木で目隠しに向く常緑樹・おすすめ10選

和の景観を崩しにくく、住宅まわりで扱いやすい庭木で目隠しに向く常緑樹を10種に厳選しました。どれも「目隠し」と「庭の雰囲気づくり」を両立しやすい木です。
庭木で目隠しに向く常緑樹10選・一覧
この10種を押さえておけば、庭の条件に合わせて最適な種類がわかります。ここで大事なのは人気だからいいのではなく、あなたの庭の条件に合うかどうかです。
日当たり、植える場所の幅、隣家との距離、そして手入れにかけられる時間。これらの条件に合わせることで失敗を防げます。
まずは「どこを隠すか」を明確に!
目隠しのニーズが多いのは、次の3パターンです。
- 道路側:通行人の視線を遮りたい(外観もきれいに見せたい)
- 隣家側:窓同士が近い、デッキや庭で落ち着きたい
- 玄関まわり:出入りの目線を切りたい(圧迫感は避けたい)
道路側は「見た目の整い」が優先になりやすく、隣家側は葉の密度や、通年で目隠しすることが重要。
玄関まわりは「樹形の軽さ」や「剪定のしやすさ」がおすすめです。そこで、私が和の庭で扱いやすいと感じる10種を、用途のイメージつきで紹介します。
- 常緑ヤマボウシ
自然樹形が整いやすく、剪定が少なめ。初夏の花も上品 - シマトネリコ
小葉が涼しげ。成長が早く、目隠しを早く作りたい方向け - オリーブ
銀葉が映える。和モダンのアクセントに強い - キンモクセイ
香りと密な葉で目隠し力が高い。半日陰でも育ちやすい - ヤマモモ
葉が密で目隠し抜群。実も楽しめるが剪定計画が大切 - コニファー類
円錐形で整いやすい。生垣にも単植にも使える - ソヨゴ
上品で成長ゆっくり。手入れを減らしたい方の定番 - アオキ
日陰に強い低木。1〜2mの目隠しにちょうどいい - ゲッケイジュ
刈り込みに強く生垣向き。葉の香りも楽しめる - カイズカイブキ
定番の目隠し針葉樹。刈り込めば形が決まる
10種のざっくりなおすすめ用途
そんな方は、細かい品種の違いを比較する前に、どんな庭にしたいか!という方向性から考えるのがおすすめです。
- 圧迫感を減らしたい:
ソヨゴ、常緑ヤマボウシ、オリーブ - とにかく見えなくする:
キンモクセイ、ヤマモモ、カイズカイブキ、コニファー類 - 日陰が不安:
アオキ(まずはここから検討) - 生垣にしたい:
カイズカイブキ、コニファー類、ゲッケイジュ
この段階では「1本でやるか」「複数本で壁を作るか」も大切です。1本で視線の抜けを作りつつ柔らかく隠すなら、枝ぶりが軽い樹種が向きます。反対に、境界をしっかり隠すなら、生垣・列植で密度を上げる方が効果が安定します。
常緑ヤマボウシ

高さ:2〜4mほど
耐寒性:やや弱め(暖地向き)
日照:日向〜半日陰
葉の性質:やや厚みがあり、落ち着いた葉色
強い直射を避けた場所で育てると、葉焼けが出にくくなります。透かし剪定で形を整えやすい庭木です。
ソヨゴ

高さ:2〜3m前後
耐寒性:比較的強い
日照:日向〜半日陰
葉の性質:小さく硬めで風に揺れにくい
日陰でも育ちますが、日が当たるほうが葉の締まりが良くなりやすいです。成長が緩やかで管理しやすい特徴があります。
アオキ

高さ:1〜2mほど
耐寒性:強い
日照:半日陰〜日陰
葉の性質:大きく光沢があり、葉量が安定しやすい
直射日光が少ない場所でも育ちやすく、建物北側や塀際の目隠しに使われることが多い庭木です。
キンモクセイ

高さ:3〜5mほど
耐寒性:普通
日照:日向〜半日陰
葉の性質:やや厚く、枝葉が密になりやすい
日当たりが良いほど花つきが安定しやすいです。剪定で密度を調整しながら使われます。
ゲッケイジュ

高さ:3〜6mほど
耐寒性:やや弱め(寒冷地は注意)
日照:日向〜半日陰
葉の性質:硬めで香りがあり、刈り込みに耐えやすい
風通しの良い場所で育てると、蒸れにくく管理しやすくなります。
シマトネリコ

高さ:4〜6mほど
耐寒性:やや弱め
日照:日向〜半日陰
葉の性質:細かく柔らかい小葉
日当たりの良い場所でよく育ちます。日陰が強いと枝が間延びしやすくなります。
ヤマモモ

高さ:5〜10mほど
耐寒性:やや弱め(暖地向き)
日照:日向〜半日陰
葉の性質:大きめで葉量が多い
日当たりの良い場所で葉量が増えやすく、広い庭での目隠しに向きます。
オリーブ

高さ:3〜5mほど
耐寒性:普通
日照:日向
葉の性質:細長く銀緑色で軽い印象
日照不足では育ちにくいため、風通しと日当たりの良い場所が向いています。
コニファー類

高さ:2〜6mほど(品種差あり)
耐寒性:比較的強い
日照:日向〜半日陰
葉の性質:針葉または鱗片状で樹形が安定しやすい
品種によって性質が異なるため、日照条件は事前確認が安心です。
カイズカイブキ

高さ:3〜5mほど
耐寒性:強い
日照:日向
葉の性質:針葉で密度が出やすい
日当たりの良い場所で育てると、葉が締まり生垣として使いやすくなります。
庭木で目隠しに向く常緑樹の比較表
「成長速度」「剪定のしやすさ」「目隠し効果」などは、暮らしやすさに直結します。ここでは一般的な目安として比較できるよう、表にまとめました(地域や苗の個体差で変わります)。
比較表で植えたあとの手入れの手間を確認
庭木は、植えた瞬間よりも「3年後、5年後」に差が出ます。たとえば成長が早い木は、早く目隠しが完成する反面、放っておくと大きくなりやすく、剪定が追いつかなくなります。
逆に成長が遅い木は、完成まで時間がかかる一方、管理がラクで、長く付き合いやすい。比較表を見るときに成長速度と剪定のしやすさをセットで確認するようにしてください。
表の見方のコツは、あなたの生活リズムに合わせて「剪定の頻度」を決めることです。年1回で済ませたいなら、年1回で形が維持しやすい樹種を。
そもそも剪定が苦手なら、自然樹形が整う樹種を。庭木の性格とあなたのニーズを合わせるのが一番うまくいきます。
| 樹種 | 成長速度 | 剪定のしやすさ | 目隠し効果 | 価格感 | 耐寒性 | 病害虫耐性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 常緑ヤマボウシ | 普通 | 剪定ほぼ不要 | 中程度 | やや高め | 弱い(関東以西向き) | 強い |
| シマトネリコ | 早い | 剪定しやすい | 中程度 | 普通 | 弱い(寒さ苦手) | 強い |
| オリーブ | 遅い | 剪定容易(強剪定可) | やや低め | 普通 | 普通(耐寒は程々) | 普通 |
| キンモクセイ | 普通 | 剪定容易(年1回程度) | 高い | 普通 | 普通 | 強い |
| ヤマモモ | 早い | 剪定必要(強剪定可) | 高い | 普通 | 弱い(暖地向き) | 普通 |
| コニファー類 | 普通 | 剪定少なめ | 高い | 普通 | 強い | 普通 |
| ソヨゴ | 遅い | 剪定ほぼ不要 | 中程度 | やや高め | 普通(東北南部まで) | 強い |
| アオキ | 遅い | 剪定容易(間引き程度) | 中程度 | 安い | 強い | 強い |
| ゲッケイジュ | 早い | 剪定しやすい | 高い | 普通 | 普通 | 普通 |
| カイズカイブキ | 普通 | 剪定必要(年1回) | 高い | 安い | 強い(北海道南部まで) | 普通 |
庭木で失敗しない組み合わせ方法
比較表を眺めたら、次に「1種類で決める」よりも「組み合わせる」発想を持つと、庭がきれいにまとまりやすいです。
たとえば、道路側には形が整いやすいコニファー類やカイズカイブキ、庭の中側にはソヨゴや常緑ヤマボウシ。
こうすると外から見た印象が締まり、内側は圧迫感が出にくい。目隠しを壁にせず、奥行きを残すのが和の庭ではとても大切です。
※数値や評価はあくまで一般的な目安です。購入する苗の大きさ、植える場所の環境、地域の気候で結果は変わります。
庭木で目隠しになるおすすめ常緑樹
目隠しは「隠せればOK」ではなく、外から見たときの印象が大きく変わります。和モダン寄りにまとめるなら、葉の質感と樹形で「静けさ」を作るのがコツです。
庭を整えるとき、まず「直線を減らす」「光をやわらかく散らす」「色数を絞る」の3つを意識します。目隠しの木もこの考え方に合わせると、景色がまとまります。
和モダンでおしゃれに見える方法
和モダンの目隠しでポイントになるのは、派手さではなく品のある存在感です。葉が細かい・光沢が強すぎない・樹形が暴れにくい。こうした条件を満たすと、家の外観ともマッチします。
- 葉の質感:細葉・小葉は軽やかに見えやすい
- 樹形:自然に整う木ほど“人工感”が出にくい
- 色:濃緑+石・砂利・木部の色に寄せると落ち着く
おすすめはソヨゴと常緑ヤマボウシ。枝ぶりが軽やかで、視線は遮りつつも圧迫感が出にくいのが魅力です。
ソヨゴは成長がゆっくりで、剪定の手間を抑えたい方にも向きます。常緑ヤマボウシは花が上品で、季節の趣を庭に残してくれます。
アクセントならオリーブ、香りならキンモクセイ
アクセントを入れるならオリーブも相性が良く、石・砂利・黒い外壁とも馴染みます。銀葉は明るさを足しつつ、派手すぎないのが良いところです。
香りを楽しみたいならキンモクセイ。秋の香りは好き嫌いが分かれますが、好きな方には庭の楽しみの1つになります。
和モダンの庭づくり全体の考え方は、当サイトの狭い和モダン庭のレイアウト術も参考になります。
■常緑木をおしゃれに見えるコツ
- 株元は砂利や下草で根元の雑さを隠す
- 樹形は「丸く」より「ゆるい三角」を意識すると和の雰囲気が出やすい
- 複数本を植えるなら、高さを揃えすぎず段差をつくると自然に見える
目隠しは視線を遮るためのものですが、庭では見え方も意識したいポイントです。住まいに馴染む庭木を選ぶと、目隠しが景色づくりにもつながります。
庭木で目隠しに向く常緑樹の選び方
選び方はシンプルで、次の3点を先に決めると迷いません。ここでは、庭づくりの相談で必ず確認する順番で、具体的に整理します。
ステップ1:隠す視線の高さを決める
目隠しの目的が「リビングの視線」なのか「もっと高い位置」なのかで、必要な高さが変わります。多くの住宅地では、道路側や隣家側の視線は地面から1.6〜1.8mあたりに集まりやすいです。
まず大切なのは、「どの高さで視線が気になるか」を具体的に決めることです。ここが曖昧なまま庭木を選んで植えてしまうと、後から「もう少し高さが欲しい」「足元が思ったより透けてしまう」といったズレが起きやすくなります。
おすすめは、実際に気になる場所(リビング・ウッドデッキ・玄関前など)に立ち、外からの視線が通る高さを確認することです。
立った状態と座った状態の両方で見ると、必要な高さのイメージが一気にクリアになります。視線の高さが見える化できれば、樹種選びや植える位置も迷いにくくなります。
ステップ2:手入れにかけられる時間を先に考える
庭木選びで一番の落とし穴は、理想の見た目と現実の手入れの内容とのギャップです。成長が早い木は、目隠しを早く作れる反面、放置すれば高さも幅も出ます。剪定を年1回しかできないなら、年1回で維持できる木を選んだ方が、長く気持ちよく暮らせます。
- 剪定は最小限がいい:ソヨゴ、常緑ヤマボウシ、アオキ
- 年少しだけならならやれる:キンモクセイ、カイズカイブキ、コニファー類
- こまめに整えるのも楽しめる:シマトネリコ、ゲッケイジュ、ヤマモモ
ステップ3:場所ごとの気になる点を一つ決める
日陰・寒さ・風・乾燥。あなたの庭にも、何かしら弱点があります。全部に強い木を探すより、まずは「一番の弱点」に対応できる樹種を選ぶのが現実的です。
たとえば日陰が強いならアオキ、寒さが心配なら耐寒性が強い樹種を優先。そうやって基礎を固めたうえで、好み(花・香り・葉色)を足すと失敗が減ります。
目隠しの目的が「リビングの視線」なら、密度重視でキンモクセイやカイズカイブキが強いです。一方で「圧迫感を出したくない」なら、枝葉が軽いソヨゴや常緑ヤマボウシが向きます。
ここは目隠しできる度合だけでなく、庭の空気感も含めて選んでください。
庭木で目隠しに使う常緑樹を条件別に選ぶ

ここからは「価格」「寒さ」「日陰」「虫」「生垣」など、よくある悩み別に整理します。あなたの庭条件に当てはまる項目から読んでもOKです。
庭木で目隠しに向く常緑樹は高さ2mが目安
目隠しで失敗しやすいのが、背の高さです。一般的に住宅地の目隠しは高さ2m前後がいちばん扱いやすいといわれています。
人の視線を遮りつつ、庭が重くなりにくいからです。ここを外すと「隠したいのに隠れない」「圧迫感が出て家が暗い」といった不満につながりやすいです。
なぜ2m前後が現実的なのか
- 1.5m以下:座った視線は隠せても、立った視線は抜けやすい
- 2m前後:遮りたい視線に届き、圧迫感も出にくい
- 3m以上:管理が難しくなり、将来の剪定費用も増えがち
3m以上になると、脚立だけでは危ない場面が増えます。自分で手入れするなら、2m前後は「手が届く現実ライン」でもあります。もちろん、家の前が坂道だったり、隣家との高低差があると話が変わるので、最終的には現地で視線を確認するのが確実です。
境界線からの距離で、目隠しの見え方が変わる
同じ高さが約2mの庭木でも、敷地の境界線からどれくらい離して植えるかで、目隠しの印象は変わります。
境界線のすぐ内側に植えると視線は遮りやすいですが、庭が重たく見えることがあります。
少し内側に下げて植えると、手前に空間ができ、視線を遮りながら奥行きのある庭に整えやすくなります。
■2m目隠しを作るときのコツ
- 購入時に2m近い株を選べば、早い段階で効果が出やすい
- 成長が早い木は、将来の高さを抑える剪定を前提にする
- 根元がスカスカになりやすい樹種は、下草や低木で補う
成長が早いシマトネリコやヤマモモは、先に将来的に高さを抑える剪定を前提にしておくと安心です。逆に、成長が遅いソヨゴは「完成まで時間はかかるけど、長く手間が少ない」というタイプ。暮らし方に合わせて選んでください。
手入れが楽な庭木で目隠しに向く常緑樹
手入れが楽な庭木を選ぶコツは、伸び方が穏やかで、樹形が整いやすいかどうかです。忙しい方ほど、剪定回数が少なくて済む木を選ぶのが正解です。
「剪定が少ない=放置」ではない
誤解されがちですが、剪定が少ない木でも、まったく放置していいわけではありません。
大事なのは選定の回数より内容です。たとえばソヨゴや常緑ヤマボウシは、刈り込んで丸くするより、枝を間引いて風を通す方がきれいに保てます。作業自体は少ないのに、見た目はずっと整います。
おすすめはソヨゴと常緑ヤマボウシ。どちらも成長が穏やかで、枝の整理(間引き)中心で美しい姿を保ちやすいです。低めの目隠しならアオキもおすすめで、放任に近くても崩れにくいのが魅力です。
■剪定が苦手な方の目安
- 年1回だけなら:キンモクセイ、カイズカイブキ
- できれば最小限:ソヨゴ、常緑ヤマボウシ、アオキ
- こまめに調整OK:シマトネリコ、ゲッケイジュ、ヤマモモ
落ち葉・花・実の掃除の手間も見ておく
「常緑=落ち葉がゼロ」と思われがちですが、常緑樹も古い葉は入れ替わります。
落葉樹ほどではありませんが、葉が密な木ほど、細かな葉がパラパラ落ちることはあります。また、花や実が楽しめる樹種は、そのぶん掃除が発生することもあります。ここは好みです!
掃除が苦手なら、花や実が少ない樹種を優先すると気持ちがラクです。
高所の剪定は転倒リスクがあります。脚立作業が不安な場合は無理をせず、専門業者に依頼する判断も大切です。
虫がつきにくい目隠し向き常緑の庭木
虫が苦手な方にとって、庭木選びは見た目以上に重要ですよね。正直に言うと、屋外で植物を育てる以上、虫を完全にゼロにするのはどうしても難しいと言えます。
ただ、虫が大量発生しにくい傾向のある木を選ぶだけで、ストレスはかなり減ります。ここでは、目隠しとして植えやすい範囲で「比較的トラブルが少ない」方向を整理します。
虫が出やすい条件を先に減らす
同じ木でも、虫が出る庭と出にくい庭があります。差を作るのは、多くはこの3つです。
- 風通し:枝が混みすぎると蒸れて害虫が増えやすい
- 日当たり:極端な日陰は病気が出やすくなることがある
- 栄養過多:肥料を与えすぎると新芽がやわらかく虫が寄りやすい
つまり、虫対策は樹種選びだけではなく、剪定の仕方や肥料の量でも変わります。私は「まず枝を透かして風を通す」「肥料は控えめ」を基本にしています。
目隠し目的なら、葉が厚めでトラブルが出にくいソヨゴ、香りのあるキンモクセイやゲッケイジュが候補。
針葉樹のコニファー類も比較的安定しやすい一方、種類によっては害虫がつくこともあるので、購入時に園芸店で確認すると安心です。
薬剤を使う場合は「近隣配慮」が最優先
もし薬剤を検討するなら、まずはラベルの用法用量を守ること、そして近隣への飛散を避けることが大切です。住宅地での散布はトラブルになりやすいので、無風や風の弱い時間帯を選ぶなど、配慮が欠かせません。一次情報として、農林水産省の注意喚起も確認しておくと安心です。
虫の少ない庭木選びを深掘りしたい方は、当サイトの虫がつきにくい常緑樹の選び方も参考になります。
日陰でも育つ目隠し向き常緑の庭木
北側や隣家の影になりやすい場所は、木選びを間違えると一気に弱ります。
日陰の目隠しでは、耐陰性が最優先です。日当たりが少ない場所に日なた向きの木を植えると、葉が減って目隠しにならないどころか、樹勢が落ちて病気が出やすくなります。
日陰のタイプを見分ける
「日陰」と一口に言っても、実は種類があります。
- 明るい半日陰:午前か午後のどちらかに日が当たる
- 建物の北側:直射がほぼなく、湿りやすい
- 隣家とのすき間:風が抜けず、蒸れやすい
半日陰なら選択肢が広がりますが、北側で湿りやすい場所は、樹種以上に「土の状態」が大切になります。
水が抜けない場所に植えると根が傷みやすいので、植え穴の排水対策や、土づくりをセットで考えると失敗しづらくなります。
代表格はアオキ。直射日光が少ない場所でも葉が保ちやすく、1〜2mの目隠しに使いやすいです。もう少し高さが欲しければ、常緑樹の中でも半日陰に対応しやすい樹種を選び、無理に「日なた向きの木」を使わないようにするのがコツです。
■日陰の目隠しで意識したいこと
- 土が湿りすぎるなら、排水改善や植え穴の工夫を優先
- 風通しが悪い場所は、枝を透かして蒸れを防ぐ
- 最初から「日陰に強い木」を選ぶのが近道
日陰は「密度が落ちる」前提で設計する
日陰では、どうしても枝葉が少し間延びしたり、密度が落ちることがあります。それなので、日陰の目隠しは1本で完結させず、低木や下草で補う設計にすると安心です。
たとえば、アオキを主役にして、足元は砂利やシダ系の下草でまとめる。こうすると、目隠しの機能も景色も安定します。
日陰の植栽は、地域や微気候の影響を受けやすい分、現地判断が重要です。
生垣に使える目隠し向き常緑の庭木
フェンスの代わりに、生垣で境界をつくりたい方も多いと思います。生垣は、見た目が柔らかく、季節の気配も出しやすいのが魅力です。
生垣の良さは、敷地の境界を示しつつ、庭の広がりや空気感を損ねにくい点にあります。塀のように線で区切るのではなく、緑を介して視線を和らげることで、庭全体に余白を残した境界をつくることができます。
生垣向きの条件はこの3つ
- 刈り込みに強い:形を整える前提なので必須
- 枝葉が密:目隠しとして機能しやすい
- 更新が効く:剪定で若返らせやすい
今回の10種ならカイズカイブキ、コニファー類、ゲッケイジュが候補になります。
特にカイズカイブキは定番で、年1回程度でも形を保ちやすいのが強みです。ゲッケイジュは刈り込むと葉が茂りやすく、生垣として壁を作りやすい一方、成長が早めなので、好みの高さに達したら定期的に切り戻して維持します。
コストを抑えて生垣を作りたい方に「生垣におすすめの安い樹種6選」を紹介しています。
植える間隔の考え方
生垣で大事なのは、苗の大きさに対して間隔を詰めすぎないことです。早く密にしたくて詰めると、数年後に蒸れて内側が枯れやすくなります。
逆に空けすぎると、いつまでも隙間が埋まりません。「最初から完璧な壁」を狙うより、風が通る密度を優先し、足元は下草や砂利で整える方が長持ちすると思っています。
生垣は植物なので、塀と違って成長します。隣地境界に植える場合は、越境・落ち葉・剪定時期なども含めて計画し、迷う場合は専門家に相談してください。
価格と耐寒性から見る常緑の庭木
費用は、苗のサイズ・流通量・地域で大きく変わります。ここでは一般的な目安として「安い/普通/やや高め」で整理しました。
大切なのは、初期費用だけでなく「数年後にどう維持するか」まで含めて考えることです。剪定を業者に頼むなら、その費用も将来コストとして見ておくと安心です。
価格感は「流通量」と「苗サイズ」で決まる
ホームセンターで手に入りやすい樹種は、苗の価格が安定しやすいです。一方で、自然樹形がきれいな樹種や、人気の品種は大苗が高くなりがち。とはいえ、安い苗を小さく植えても、目隠しとして機能するまで時間がかかります。「いつまでに目隠しが欲しいか」で、苗サイズの選び方は変わります。
コストを抑えたいなら、比較表で「安い」に入るアオキやカイズカイブキが選びやすいです。反対に「剪定が少ない」「樹形がきれい」などの価値がある木は、初期費用がやや高めになりがちです。
忙しい方ほど多少高くても手入れがラク種類を選んだ方が、結果的に満足度が高くなると感じます。
耐寒性は、寒さだけでなく冬の風の影響も受けやすい
寒冷地では耐寒性も重要です。目安として、寒さが厳しい地域ではアオキやカイズカイブキが比較的安心。
寒さが苦手な樹種(例:シマトネリコ)は、場所選びや冬の風対策をセットで考えると失敗しにくくなります。
特に冬の乾いた風は葉を傷めやすいので、建物の陰になる位置や、風を受けにくい配置を意識すると状態が安定します。
和の庭で低木を増やして目隠しの密度を上げたい場合は、当サイトの和風庭木の低木おすすめ10選も役立ちます。
価格や耐寒性は地域差が大きく、同じ樹種でも品種や苗の状態で結果が変わります。数値や評価はあくまで一般的な目安になります。
目隠しになる常緑の庭木・まとめ
常緑の庭木で目隠しをするなら、最初に「隠したい場所」と「手入れの許容度」を決めるのが近道です。そこから、日陰・寒さ・虫の不安を一つずつ潰していけば、庭に合う木は自然と絞れます。
私の感覚では、目隠しは設備ではなく庭の景色です。視線を切ることに成功すると、外の気配がやわらぎ、家の中の落ち着きも変わります。
迷ったときの結論:優先順位で決める
すべてを完璧に満たす庭木は多くありません。まずは譲れない条件を一つ決め、それを基準に選んでいくことで、結果的に自分の庭に合った種類にたどり着きやすくなります。
■迷ったときの選ぶ参考基準
- 手入れを減らしたい:ソヨゴ、常緑ヤマボウシ
- 日陰の目隠し:アオキ
- 密度重視の目隠し:キンモクセイ、カイズカイブキ
- 和モダンのアクセント:オリーブ
最後に:安心して進めるため
ただし、樹木は生き物です。土・風・日当たりで状態が変わるので、品種の適性や管理方法は園芸店や造園業者など専門家に相談しつつ、正確な情報は公式サイトも確認してから最終判断してください。特に境界付近の植栽は、越境や落ち葉、剪定時期などの配慮も含めて計画すると、後々のトラブルが減ります。
うまく選べば、目隠しは「隠すための設備」ではなく、四季の気配を楽しめる庭の主役になります。あなたの庭が、落ち着いて過ごせる居場所になりますように。















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