おしゃれで落ち着きのある住まいを目指して、「和モダンな外観でおしゃれにしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
和モダンスタイルは、日本の伝統美を感じさせながらも、現代的で洗練された印象を与えるデザインが魅力です。外観の印象は、色の選び方や素材の組み合わせによって大きく変わるため、理想の家づくりには慎重な計画が必要です。
この記事では、和モダン外観に似合うグレー・ベージュ・白・黒といったカラーの特徴や、実際の仕上がりイメージ、さらに外壁選びで失敗しやすいやめた方がいい色にも触れていきます。
また、外観デザインに欠かせないサイディングやガルバリウム鋼板などの素材の違い、そして和モダンな豪邸外観のような上質さを表現するための工夫もご紹介します。
これから和モダンな住宅を建てる方や、リフォームで外観を一新したい方にとって、この記事が具体的なイメージづくりや配色・素材選びの参考になれば幸いです。
- 和モダンな外観に合う色の選び方がわかる
- おしゃれに見せるための素材や配色の工夫がわかる
- 避けた方がよい外壁の色や注意点がわかる
- グレーや白、ベージュ、黒の活用例が具体的にわかる
和モダンで外観がおしゃれな家の色選びのコツ
- 和モダンの外観はグレーで品よく仕上げるげる
- 和モダンの外観を白にするときのポイント
- 和モダンの外観にベージュを選ぶメリット
- 和モダンの外観に黒を取り入れる注意点
- 和モダン住宅の外壁でやめた方がいい色とは?
- 和モダンな外観の二階建て住宅デザイン!
※各色別で分かりやすく和モダン住宅の外観画像を載せていますの見比べて色選びの参考にしてください。
和モダンの外観はグレーで品よく仕上げる

和モダンの外観を品よくまとめるなら、落ち着いたグレーを基調にするのがおすすめです。グレーはモダンな雰囲気を演出するだけでなく、和風建築が持つ上品さや重厚感をより引き立てる色でもあります。
実際に、グレーは外観をシンプルで都会的に見せつつも、周囲の自然環境や庭木と馴染むので、幅広い年代の方に好まれています。
例えば、ダークグレーの外壁に濃い茶色の木製ドアや格子窓を取り入れれば、落ち着いた大人の和モダンスタイルを作ることが可能です。
逆に、淡いグレーを選ぶと柔らかく温かな印象を与えるため、優しい雰囲気の外観に仕上げることができます。

ただし、グレーはその濃さによってイメージが大きく変化します。薄すぎるグレーを選ぶと遠くから見たときに白っぽく見えてしまい、逆に濃すぎるグレーは日差しを吸収して外壁が熱を持ちやすくなることもあります。
このため、自宅が建つ場所の日当たりや周囲の景観をよく考えて色を決めることが大切です。
また、グレーだけだと地味になりすぎてしまうという場合には、玄関アプローチや植栽、照明の工夫が効果的です。
玄関周りには温かみのある木材をアクセントとして取り入れ、外構の植栽をシンプルで洗練されたデザインにすると、よりグレーの持つ魅力が引き立ちます。
こうしてトータルバランスを意識することで、品格のあるおしゃれな和モダンの家が完成します。
和モダンの外観を白にするときのポイント

和モダンの外観に白を使うときのポイントは、純白を避け、ほんのり色味があるオフホワイトやクリームホワイトを選ぶことです。
純白は洋風な雰囲気が強くなりやすいため、和の落ち着いた雰囲気と相性がやや悪くなる場合があります。
温かみのあるクリーム系や少しグレーを含んだオフホワイト系を選ぶことで、和モダンらしい落ち着きと洗練された印象が出せます。
例えば、外壁をクリームホワイトに仕上げ、窓枠や屋根、軒先などの部分を木目調やブラウン系、黒系で引き締めるのが効果的です。
このようにコントラストを明確にすると、外観全体が単調になることを防ぎ、メリハリのあるおしゃれな印象になります。
ただし、白系の外壁には、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。特に大通り沿いや排気ガスが多いエリア、湿度が高い地域では汚れが付着しやすいため、防汚性やセルフクリーニング効果のある塗料を選ぶことをおすすめします。
さらに、定期的なメンテナンスや洗浄を行うことで、白さを保ち続けることができます。また、白系外観のもう一つのポイントとして、素材感をうまく活用することも挙げられます。
漆喰調の塗り壁や、モルタルに模様をつけた仕上げにすると、ただの白壁よりも趣深い質感を楽しめます。これに木目調や石調のアクセントを取り入れることで、和モダンの外観に深みや高級感が加わります。こうした工夫によって、白をベースにしつつも個性のある和モダン住宅を実現できます。
和モダンの外観にベージュを選ぶメリット

和モダンの外観にベージュを選ぶメリットは、優しい雰囲気とナチュラルな質感を同時に演出できることです。ベージュは主張が控えめな色であり、周囲の風景や植物などの自然物とも相性が抜群です。このため、庭や植栽との調和が取れやすく、全体的に柔らかく落ち着いた雰囲気の住宅に仕上がります。
例えば、ベージュを外壁のメインカラーに使い、木目調や石目調の素材をアクセントとして取り入れると、温かみのある和モダンな外観を実現できます。また、瓦屋根の黒や濃茶とベージュの組み合わせは落ち着きがあり、洗練された外観になります。
ただし、ベージュにも明るさや色合いの違いがあり、色選びに失敗すると単調でぼやけた印象になりかねません。特に薄すぎるベージュは白っぽくなり、汚れが目立ちやすいこともあるので注意が必要です。このため、色味を決める際には、周辺環境や家の形状を踏まえ、やや濃いめのベージュを選ぶことをおすすめします。
また、玄関や窓枠、軒下などポイントとなる箇所に濃いブラウンやブラックを組み合わせることで、ベージュが持つナチュラル感が引き締まり、より魅力的な外観に仕上がるでしょう。
和モダンの外観に黒を取り入れる注意点
和モダンの外観に黒を取り入れると、高級感や重厚さを表現できますが、取り入れ方には注意が必要です。黒は非常に存在感の強い色なので、使いすぎると暗く重苦しい印象になり、かえって和モダンの良さが損なわれてしまうことがあります。
例えば、外壁の全面を黒にすると、家全体が重たく見え、昼間でも暗い印象になることがあります。もし外壁に黒を使う場合は、一部分だけを黒にして、他の部分は白やグレー、ベージュといった明るめの色でバランスをとると良いでしょう。
また、外構の植栽や庭木を明るい色味や緑豊かな種類で配置することでも、重たい印象を和らげることができます。
さらに黒は、汚れやホコリが意外と目立ちやすい色でもあります。特に道路沿いや交通量が多い場所の場合は、雨や砂埃が付着して白く目立つことが多いため、防汚性の高い素材や塗料を選ぶ必要があります。
また、紫外線を吸収して外壁が熱を持ちやすくなるため、夏場の室内温度にも影響を及ぼす可能性があります。遮熱性の高い塗料を使用するなどして、暑さ対策も合わせて検討しましょう。
和モダン住宅の外壁でやめた方がいい色とは?
和モダン住宅の外壁では、彩度が高く鮮やかな色を使うのは避けた方が無難です。具体的には、鮮やかな赤、黄色、青などの原色に近い色味です。
なぜならば、和モダンは落ち着きや自然との調和を大切にしたスタイルであり、鮮やかすぎる色を取り入れると住宅の品格や落ち着いた雰囲気が損なわれてしまうからです。
例えば、鮮やかな赤や黄色は一見華やかに見えるかもしれませんが、長く住む家としては落ち着きがなく飽きやすくなります。
また、和モダン住宅の特徴である木材や石材などの自然素材とも相性が悪く、外観がちぐはぐに見えてしまいます。
さらに、極端に明るいパステルカラーも避けるべきでしょう。パステルカラーは可愛らしい雰囲気を演出しますが、和モダンの持つ落ち着きや高級感とは相性が良くありません。
住宅の外観が軽い印象になり、経年による汚れも目立ちやすくなります。もし明るい色を取り入れたい場合には、明度を抑えたくすんだ色味(例えば、くすみのあるグリーンやブルー、淡いグレーなど)を選ぶことで、落ち着いた雰囲気のまま個性を出すことができます。
このように和モダン住宅の外壁色は、彩度や明度に注意して選ぶことが重要です。
和モダンな外観の二階建て住宅デザイン!

和モダンな外観の二階建て住宅は、伝統と現代性を融合させた洗練されたデザインが魅力です。特に二階建ての場合、建物全体のバランスや高さによって、落ち着きのある佇まいと堂々とした存在感を両立させることができます。
まず意識したいのは、外壁の色選びです。ベースにはベージュや淡いグレーといった柔らかく自然と調和する色を使用し、木目調のサイディングや格子をアクセントに加えると、和の趣がぐっと深まります。また、二階部分を一階よりも少し控えめな色調にすることで、重たさを感じさせず、上品な印象に仕上がります。
屋根の形状にも工夫を凝らしましょう。切妻屋根や片流れ屋根など、シンプルでありながら深い軒を持たせることで、伝統的な日本家屋の雰囲気を演出できます。軒先の木部や庇には自然素材を使うと、視覚的にも和モダンらしさが際立ちます。
さらに、窓の配置も重要なポイントです。縦長のスリット窓や、木製格子と組み合わせた大きな掃き出し窓を採用すると、現代的な明るさを保ちつつ、外観に和の風情を与えることができます。二階にはバルコニーではなく、深い庇を設けることで外観を引き締めるのも効果的です。
このように、色、素材、屋根形状、窓の配置などにバランスよく気を配ることで、二階建てでも和モダンな雰囲気を崩さず、おしゃれで落ち着いた外観を実現できます。住宅街の中でも目を引く、美しさと機能性を兼ね備えた住まいになるでしょう。
和モダンな外観をおしゃれにする素材の選び方
- 和モダンな外観はサイディングがおすすめな理由
- 和モダンな外観にガルバを使う魅力と注意点
- 豪邸のような和モダンな外観にするコツ
- 和モダンな外観でツートンカラーを成功させる秘訣
- 和モダンな外観で失敗しない屋根との色合わせ術
- 和モダンな外観でおしゃれに見せるシミュレーション活用法
和モダンな外観はサイディングがおすすめな理由
和モダンの外観を考える際、外壁材にはサイディングを選ぶのがおすすめです。サイディングはデザインが非常に豊富で、木目調や石目調など、和モダンにぴったりの質感をリアルに再現できます。また、色の選択肢も広いため、落ち着いたベージュやグレー、黒といった和モダンで人気のある色を自由に取り入れやすい点も魅力です。
例えば、木目調のサイディングを取り入れることで、本物の木材のような自然な風合いを保ちながら、メンテナンス性の高さというメリットを同時に得られます。
実際の木材は腐食や色褪せが起きやすく定期的な塗装が必要ですが、サイディングなら耐候性が高く、雨風や紫外線に強いため長期間美しい外観を維持できます。
ただし、サイディングにもデメリットがあります。施工の際の継ぎ目に使われるシーリング材(コーキング)が経年劣化しやすく、約10年程度を目安にメンテナンスが必要になります。
そのため、定期的な点検とシーリング材の打ち替えをしっかり行うことが、外観を長持ちさせるためのポイントです。
こうしたメリット・デメリットを踏まえても、サイディングは和モダンの外観を手軽かつ美しく実現するのに適した素材だと言えるでしょう。
和モダンな外観にガルバを使う魅力と注意点

和モダン住宅の外観でガルバリウム鋼板(ガルバ)を使うと、シンプルでスタイリッシュな印象を演出できます。ガルバは耐久性が非常に高く、錆びにくい金属素材として知られており、モダンな外観と機能性を両立できるのが魅力です。
例えば、ブラックやグレー系のガルバを外壁に使い、アクセントとして木材を部分的に組み合わせると、和モダン特有の重厚感ある外観を簡単に作り出すことができます。
また、ガルバの表面は光沢が控えめなマット調の仕上げが多いため、派手になりすぎず、和風の落ち着きと現代的な洗練さを絶妙に融合できます。
一方で、ガルバにはいくつか注意点もあります。まず、金属製のため夏場は熱を吸収しやすく、断熱性能が低いと室内が暑くなりやすいです。このため、遮熱塗料を施したものや、断熱材を併用するなどの工夫が必要です。また、薄い素材のため、衝撃を与えるとへこみや傷ができやすいというデメリットもあります。
こうしたデメリットを踏まえ、断熱性の確保や丁寧な取り扱いを心がければ、ガルバリウム鋼板は和モダンの外観に最適な素材の一つと言えるでしょう。
豪邸のような和モダンな外観にするコツ

豪邸のような和モダン外観にするコツは、「素材の質感」と「色使い」に徹底してこだわることです。特に、重厚感や高級感を演出するためには、単純に面積を大きくしたり装飾を多用したりするよりも、素材そのものの上質さを引き立てることが重要です。
具体的には、本物に近い質感をもつサイディングや天然木のアクセント、石貼りの外壁などを取り入れると良いでしょう。例えば、外壁のベースを落ち着いた色合いのサイディングにし、玄関周辺には高級感のある木材を取り入れることで、一気に豪邸らしい雰囲気になります。
また、照明や植栽などのエクステリア(外構)も重要です。外壁を照らす間接照明を設置することで夜間の高級感がぐっと増します。和風の植栽を取り入れると、より一層和モダンらしい風格が生まれます。
ただし、豪華に見せようとして装飾を増やしすぎると、かえって品格が落ちてしまうため、あくまでシンプルで品のあるデザインを意識することが大切です。
さらに、屋根や軒先のデザインにもこだわりましょう。深めの軒先や緩やかな勾配を持つ屋根は和モダンらしい印象を与え、高級感を増幅させます。
このように、細部まで配慮した素材選びと色づかい、そして適切なエクステリアの活用で、豪邸のような和モダン外観を完成させることができます。
和モダンな外観でツートンカラーを成功させる秘訣

和モダンの外観をツートンカラーにするときの秘訣は、色の明度差をはっきりさせることです。和モダンは本来、落ち着いた印象の住宅デザインですが、ツートンカラーにすることでメリハリが生まれ、洗練された印象になります。ただ、色の組み合わせが曖昧だと、かえってぼやけた印象になるので注意しましょう。
具体例を挙げると、ベージュ系とブラウン系、または白系とダークグレーなどの組み合わせが和モダンに向いています。明るめの色を上部、濃い色を下部に配置すると安定感のある仕上がりになります。
また、玄関や窓周りなどのアクセント部分には、木目調や黒色を取り入れると、さらに引き締まった印象を作れます。
一方で、ツートンカラーを採用する際は、カラーサンプルだけで判断せず、必ずシミュレーションを利用して全体像を確認してください。
色の面積や位置関係でイメージが大きく変わるためです。こうしたポイントを押さえることで、ツートンカラーの和モダン住宅が美しく仕上がります。
和モダンな外観で失敗しない屋根との色合わせ術

和モダンの外観を考える際には、屋根の色との相性を意識することが重要です。屋根と外壁の色が調和しないと、住宅全体のデザインがまとまりに欠け、違和感が生まれてしまうためです。
例えば、和モダンでよく採用される黒系の瓦屋根の場合、外壁には白やベージュなど明るめの色を使うことでコントラストが生まれ、外観にメリハリがつきます。
逆に屋根がグレー系なら、外壁は淡いベージュやクリーム系を選ぶことで柔らかく上品な印象になります。
ただし、屋根と外壁がどちらも濃い色だと重苦しく見えることがあります。こうした場合は、軒天や窓枠に明るい色を取り入れるなど、部分的に明るさを加えると効果的です。
また、サンプルだけでなく実際に施工された家の写真を参考にし、カラーシミュレーションも行うことで、色合わせに失敗しにくくなります。
このように、屋根との色合わせを慎重に検討することで、統一感のあるおしゃれな和モダン外観を作り上げることができます。
和モダンで外観をおしゃれに見せるシミュレーション活用法
小林塗装さんの外壁シミュレーションが分かりやすくおすすめです
和モダンの外観をおしゃれに見せるためには、カラーシミュレーションを積極的に活用することがポイントです。カラーシミュレーションとは、実際の住宅写真やモデル図面を使い、外壁や屋根などの色を自由に変更して完成イメージを確認できる便利なツールです。
なぜシミュレーションを利用するかというと、色見本だけでは実際の仕上がりをイメージするのが難しく、施工後に「想像と違った」というトラブルが多くあるためです。特に和モダンは繊細な色合いや素材感が重要なので、事前の確認は必須です。
具体的な活用法として、まず住宅の外観写真を撮影し、パソコンやスマホでシミュレーションアプリに取り込みます。その後、候補となる色や素材を組み合わせてみて、昼間・夕方など異なる時間帯の光の変化も考慮してチェックしましょう。
また、シミュレーション結果は複数パターン作成して家族で意見交換をすると、最終決定に納得感が増します。
さらに、実際の施工例や現場での色見本との比較も行うことで、完成後のイメージのずれを最小限にできます。
こうして丁寧にシミュレーションを活用することが、和モダン住宅をおしゃれで満足のいく仕上がりに導く秘訣なのです。
和モダンで外観をおしゃれに仕上げるための総まとめ
- グレーは都会的で品のある和モダンに仕上がる
- 白は純白ではなくオフホワイト系がなじみやすい
- ベージュはナチュラルで優しい印象の外観になる
- 黒は高級感が出るが使いすぎには注意が必要
- 彩度が高い原色は和モダン外観には不向きである
- サイディングはデザインと機能性のバランスが良い
- ガルバはシンプルかつスタイリッシュな外観に最適
- 素材と配色の質感で高級な和モダンを演出できる
- 明るさの差を活かしたツートンカラーが効果的
- 屋根色と外壁色のバランスが外観全体を左右する
- カラーシミュレーションで失敗のリスクを減らせる
- 木目や石目のアクセントで外観に深みが出る
- 外構や照明で和モダンらしい雰囲気を強調できる
- 軒や屋根のデザインも和モダンの印象を左右する
- メンテナンス性も意識して素材選びを行うことが大切
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