小さな庭・玄関横・ベランダでも枯山水は楽しめます。
DIYで枯山水を作ってみたいけれど、ネットで調べても業者の情報ばかりで、
初心者向け道具の情報はなかなか見つからないのが現状です。
そこでこの記事では、枯山水づくりに本当に必要な道具だけを厳選して紹介します。
このページのアイテムを揃えれば、今日から枯山水づくりを始められます。
枯山水の作り方と道具の最小6セット

枯山水づくりで重要なのは、整地と防草対策です。
この章では、砂利・景石・砂紋レーキに加えて、
整地道具まで含めた最小6アイテムを紹介します。
枯山水に合うおすすめの砂利

枯山水でおすすめな砂利は【白川砂利】と【白川みかげ砂利】です。
砂利の選び方
伝統的な和風の庭なら白に茶色が混ざった白川石、和モダン風なら白にグレーが混ざった白川みかげ砂利がおすすめです。
砂利のサイズ
砂紋を描くなら砂利のサイズは3分がおすすめです。京都の寺院では3分サイズが最も使用されています。(※1)
- 面積の目安
- 1平方メートル=縦1m × 横1m
- 10平方メートル=約縦3.16m × 横3.16m
- 砂利の必要量(厚さ3cmの場合)
- 1平方メートル → 約50kg(約2.5袋分)
- 10平方メートル → 約500kg(約25袋分)
※お店のページに計算表がございます。購入前に必要量を確認してください
砂利のサイズ表と選び方
砂利の大きさは、「分(ぶ)」という日本古来の単位や、ミリメートルで表されます。
1分は約3mmが目安です。
- 1分(約3mm)
繊細な模様を描いたり、枯山水の盛砂(もりずな)など、特に上品で繊細な雰囲気にしたい場所に最適です。 - 2分(約5~8mm)
和風庭園の敷き砂利としてよく使われるサイズです。歩いた時の音が心地よく、景観にもよくなじみます。 - 3分(約10mm)
枯山水の砂紋(さもん)を描くのに最適な、日本庭園の定番サイズです。多くの庭園で使われています。(※1) - 4分(約12~15mm)
3分より一回り大きく、存在感があります。光と影のコントラストが際立ち、庭に奥行きや立体感を出したいときに適しています。 - 中粒(15〜30mm前後)
景観と実用性のバランスが良い万能サイズです。ゴツゴツした質感がありながらも歩きやすく、防犯砂利としても適しています。 - 大粒(30mm以上)
存在感があり、自然でワイルドな景観を演出します。あまり人が歩かない場所のアクセントとして使うのがおすすめです。
(※1)参考元:京都大学:京都の寺院庭園における⽩砂景観の保 全に関する研究
枯山水に合う景石3個セット(大・中・小)

景石は石の種類と形がたくさんあって、何を買えばいいのかわからないものです。
ネットショップの「小さな石屋さん」では、DIYでも扱いやすい形とサイズを厳選して販売しています。
特に景石3点セットは、3つ置くだけでおしゃれを演出してくれますのでお勧めです!
▶景石セットを見てみる
枯山水の砂紋(さもん)専用レーキ

砂紋を描く道具があるだけで仕上がりが変わります。
均一なラインが描け、「禅」の雰囲気が一気に出ます。
防草シート&固定ピン(雑草対策の必需品)
雑草が生えると砂紋が崩れるため防草は必須です。水がたまらない透水性タイプがおすすめ。
また、Uピン、シートが重なる部分、塀や壁のコンクリートと重なる部分をテープで補強することも大切になります。
▶枯山水DIY向け防草シート・テープ
シャベル
整地では雑草の除去と土に埋まっている小石の除去が必要となります。
先端が尖った形状なら固い地面でも作業がスムーズ。
▶小型スコップをチェック
ハンドタンパー
転圧するかどうかで完成度が大きく変わります。
地面の凹凸を無くすようしっかり圧着させることが大切です。
長柄タイプなら女性でもラクに使えます。
▶転圧用ハンドタンパーの詳細
枯山水の作り方手順と必要な道具を解説

枯山水づくりでは、地面の整地が最重要です。
地面が平らで固まっていないと、砂利が沈み、砂紋が崩れてしまいます。
ここでは、砂利敷きに必要な5つの手順を、初心者向けにわかりやすく解説します。
枯山水の砂利敷き手順
- ステップ①地面をきれいにする
まずは、地面の草や石、木の根っこをスコップで取り除きます。
※除草剤を使うなら、作業の1~2週間前にまいておくと効果的です。 - ステップ②地面を平らにならす
レーキや板で地面の凹凸をならし、砂利を均一に敷ける状態にします。
- ステップ③地面を固める
整地した地面を転圧器やダンパーで押し固めます。
※狭い場所なら足で踏みで固めてもOK。 - ステップ④防草シートを敷く
雑草防止のため、防草シートを隙間なく敷きましょう。省略すると数ヶ月で雑草が出てきます
- ステップ⑤防草シートを固定する
シートは重ねて敷き、Uピンでしっかり固定します。
※平地ではUピンを50cm~1m間隔、重ね部分は50cm間隔で固定する。
防草シートが重なる部分・塀との接触部分・Uピン部分はテープで補強するのが大切です。
少ない道具で楽しむ本格枯山水の作り方まとめ
枯山水は、広い庭や特別な技術がなくても楽しめます。
今回ご紹介した 最小6アイテムを揃えるだけで、玄関横や小さなスペースでも落ち着きのある和の空間が完成します。
- 白川砂利で砂紋が映える
- 景石3点で構図が決まる
- 砂紋レーキで禅の雰囲気が出る
- 防草シートで維持管理がラク
- ハンドダンパーで整地がスムーズ
ひとつひとつの工程を丁寧に進めれば、毎日が心落ち着く空間に変わっていきます。
自分の手でつくる枯山水は、完成した瞬間の喜びも格別です。









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